公益社団法人やどかりの里は,精神障害をもつ人たちが,地域で安心して暮らしていくために必要な生活にかかわる支援活動を推進しております.

グループホーム


2020年度事業計画

グループホーム

 定員63人 現員53人
 年齢を重ねても安心してグループホームで暮らし続けられるように,今年度は以下の3点について重点的に取り組む.
 ① 健康を守って暮らせる住環境の整備
 メンバーの高齢化(平均年齢58.9歳/2020年3月末現在)に加え,大規模な自然災害や感染症など,メンバーの生活や健康に大きな影響を与える事象も多い.メンバーが健康を守り,安心して暮らせるよう,個々に応じた支援の見直しを行い,住環境の整備やリスクへの対策等を進めていく.
 ② メンバー同士の支え合いの環境づくり
 グループホームで暮らす身近なメンバー同士で相談したり交流することは,日常生活を送る上での安心や安定につながっている.災害時にも日常的なつながりが大きな支えになる.今年度は,エリアごとにミーティングを行うなど集まる機会を創り,仲間同士で支え合える環境づくりを進める.
 ③ ピアサポーターとの協働のチームづくり
 グループホームで働くピアサポーターは4人(2020年3月末現在).ピアサポーターならではの力を活かし,メンバーの日常生活の支援に加えて,仲間づくりの取り組みや行事等の企画運営など,協働して取り組めるチームづくりを進める.
 

2019年度事業報告

グループホーム

 2019年度末の入居者は53人.新規入居者は5人.退去者は3人で,介護保険サービスへの移行(2人)や死亡(1人)による.

1)あおぞらハウスの開設

 2017年度から準備を進め,今年度新たに開設した「あおぞらハウス」は,年齢を重ねても住み慣れた地域で安心して暮らし続けたいというメンバーのニーズに応えるために建設した,バリアフリーの平屋戸建て住居である.
 あおぞらハウスには,精神科病院に長期入院していた人や,加齢や健康面の課題等があり単身で生活することが困難になってきた人など,6人が入居し,新たな生活を築き始めている.身体的な疾患への配慮や必要な介助なども含め,1人1人の心身の状態に合わせた支援を行った.

2)安全な住環境の整備

 やどかりの里グループホームの入居者の平均年齢は59.8歳(2020年3月末現在).加齢による身体機能の低下や身体疾患,腰や膝等の関節の痛みなど,日常生活に困難さを抱えるメンバーも年々増加している.身体疾患を併発して階段の昇降などが困難になったメンバーに対して,安全に暮らせるよう1階の物件への転居を進めた.また,送迎や入浴支援付きの介護保険サービスの利用を進めるなど,介護保険事業所と連携して生活を支える人も増えてきた.その他,アルコール消毒の徹底やうがい手洗いの励行など,新型コロナウィルス等の感染症対策を行い,安全で安心して暮らせる住環境の整備を進めた.

3)健康を守って暮らせるために

 やどかりの里グループホームの入居者の内,68%が内科疾患や身体疾患等で,継続的な通院治療を行っている.糖尿病や高血圧などの生活習慣病や,腰や膝などの関節症,白内障などの眼科治療,長年の喫煙による影響から呼吸器科への通院,歯科治療など,多岐に渡る.職員やピアサポーターが通院に同行して医師からの注意事項等を共有し,日常の生活の中で取り組めるように支援することも多くなってきている.採血検査の結果など継続して経過を見ていくことが必要な人には,定期的に生活面を振り返り,見直しを行った.また,新たな健康課題等が見えてきた際には,健康増進プロジェクト会議で共有し,保健師などに意見をもらいながら,支援方針の検討を行った.

4)メンバー同士の支え合いの環境づくり

 昨年度に引き続き,少人数でのグループ活動を定期的に開催した.気心の知れたメンバー同士で,近況を報告し合い,行きたいお店などへの外出の企画を立て,1人ではあまり行かない外食を仲間と楽しむ機会をつくり,交流した.また,普段他者との交流の機会が少ないメンバーに声をかけ,食事会を開催した.その他,ミーティングやグループホーム新聞づくりなどを通して,メンバー同士のつながりづくりや交流の機会となった.

5)ピアサポーターの活躍

 今年度,ピアサポーターとして4人が働いた.通所に向けた準備が難しい人への声かけや通所の支援,体を動かしたり気分転換の機会であるウォーキングのサポート,定期通院などへの同行支援を行った.また,居室や館内の掃除などの環境整備,みんなで食事を作って楽しむ会のサポート,余暇活動をいっしょに楽しむなど,入居者の生活ニーズに寄り添いきめ細かい支援を行った.

6)今後の課題

 グループホームメンバーの高齢化は年々進んでいく.健康を守り,安心して地域で暮らし続けられるため,状況の変化に合わせた日常生活支援や住環境の整備,関係機関との連携態勢,メンバー同士の支え合いの環境をつくっていく.また,メンバーの生活の質の向上を目指して,ピアサポーターの力を活かせるチームづくりを進めていく.

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