公益社団法人やどかりの里は,精神障害をもつ人たちが,地域で安心して暮らしていくために必要な生活にかかわる支援活動を推進しております.

グループホーム


2018年度事業計画

グループホーム

 年齢を重ねても,身体疾患を抱えても地域で生活を継続できるよう,今年度は以下の4点について取り組む.
 ① 安全な住環境の整備
 2019 年度開設予定の新たなグループホームの準備に向け,さまざまな機会で話し合いを重ね,支援態勢や具体的な設備などを検討していく.
 ② 身体疾患の予防と悪化防止
 身体疾患で継続的な治療や食生活の改善など必要な人は,全体の76%に上る.健康増進プロジェクトチームと連携し,身体疾患の悪化防止や予防,適切な生活環境の整備,食生活の改善などに取り組む.
 ③ メンバー同士の支え合いの機会をつくる
 メンバーの交流会やグループホーム新聞の発行など,多くのメンバーが参加できる行事や広報活動の充実を図るとともに,ニーズに合わせた少人数でのグループ活動も行っていく.
 ④ 防災への取り組み
 日常的に防災の視点でメンバー1人1人の生活状況を把握するとともに,安全な居室環境を整えていく.また,入居者全員に働きかけ,防災訓練,避難訓練を実施する.

2018年度事業報告

グループホーム

 2018年度末の入居者は52人.新規入居者は6人.退去者は5人.退去者の内2人は介護保険施設への移行,1人は他施設への移行,2人は入院となっている.
 2017年度から,バリアフリーの「あおぞらハウス」の建設など住まいのバリエーションづくりを進めてきた.また,加齢に伴う生活課題への対応も継続して取り組んだ.

1)安全な住環境の整備

 グループホーム入居者の平均年齢は58.4歳.加齢による身体機能の低下や腰や膝の痛みなど,日常生活に支障をきたしているメンバーも増えてきている.アパートの2階に住むメンバーが足腰の痛みから外出の頻度が減ってきたり,関節の神経が圧迫されて体がうまく動かせなくなり,手術が必要になった人もいる.これまで自分でできていた通院や買い物ができなくなり,定期的または一時的に通院同行や買い物同行等の支援の必要性が増している.65歳以上の人は,介護保険の利用を申請して,介護用ベッドや手すりの導入を図るなど,利用できる制度を活用して可能な限り安全な住環境の整備を行った.
 2018年度新たに建設した「あおぞらハウス」は,バリアフリーで車椅子の人でも生活できるよう,安全面にも配慮した造りにもなっており,ニーズは高い.

2)健康課題への取り組み

 グループホーム入居者の77%が身体疾患で継続的な治療や食生活の改善などが必要になっている.糖尿病や高血圧などの生活習慣病や,腰痛などの関節痛,水虫などの皮膚疾患,長年の喫煙の影響から呼吸器科への通院が必要な人など多岐に渡る.疾患によっては,医師からの注意事項などを聞き取り,日常生活の中での取り組みが必要になる場合も多い.職員が同行して共有し,その人の生活習慣の中に組み入れて取り組めるよう支援することもあった.継続的に経過をみていくことが必要な人などは,訪問して定期的な生活の振り返りを行ったり,健康増進プロジェクト会議で共有し,支援方針の検討なども行った.

3)メンバー同士の支え合いの機会づくり

 加齢に伴う外出の困難さなどの影響や特に行きたいところがないなど,ホーム中心の生活を送っている人もいる.孤立しないで,メンバー同士の交流や支え合いができる機会として,グループホーム交流会の企画をメンバーと企画運営し,少人数でのグループ活動を行った.また,日曜日の昼食をいっしょに作って食べる日曜グループの開催,買い物に行きたい人を募って,皆でショッピングモールに買い物に行く機会など,生活に必要な事をいっしょに取り組む機会をつくった.お互いの生活ぶりを理解し合い,他の人の買い物の様子を見て,自分も買ってみようかなど,生活の幅が拡がる機会となった.
 また,年度後半にはやどかり情報館が取り組むピアサポーター養成講座の実習生を受け入れた.ピアサポーターは,グループホームのメンバーの居室の清掃や共用部分の片づけ,清掃,食事づくりプログラムのサポート,食事の配膳などを担当した.入居者にとっての安心や支えにもなっていた.実習生の1人は,実習終了後に非常勤職員として働くことになった.

4)今後の課題

 2019年度は,あおぞらハウスの入居者を受け入れ,安心して暮らせる環境整備を行っていく.そして,地域住民とのつながりをつくりながら,地域に根を張って安心して住み続けられるグループホームづくりを進める.

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