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2022年度事業計画
事業:就労継続支援B型
定員:20名 現員:42名
作業内容:採尿キット作成,団体機関誌等の封入封緘,ノートPC解体・使用済みPC回収,各種軽作業,駐車場清掃
①事業について
軽作業を中心に,法人内の共同受注も活用して,安定した作業量を確保し,収入増を目指す.
TTプロジェクトの地域巡回の機会を通して,使用済みPCや携帯電話,エコキャップ,不用品の回収を行い,リサイクル・リユースと地域とのつながりを意識した取り組みを進める.
②労働を支える
メンバーの意思を反映した作業選択と,担える仕事を広げるために,新規作業を積極的に導入するほか,あゆみ舎内の作業開拓を進めて選択できる作業のバリエーションを増やす.
健康を保つための取り組みを労働支援会議での検討や関係機関と連携しながら行う.年齢を重ねて自転車や公共交通機関で通うことが困難になった方を中心に送迎を継続し,働く機会を維持する.
あゆみ舎の運営やイベントなどに関わる業務を整理してメンバーが担える体制を整える.イベントを通したメンバー同士の交流・つながりづくりに取り組む.
2021年度事業報告
定員20人.新規利用者5人.退所者8人(在宅2人,入院2人,他事業所利用3人,高齢者施設入所1人).登録者数42人.
1)事業について
軽作業を中心に,法人内や他法人の事業所との共同受注,企業からの問い合わせによる新規作業など,1年を通して安定した作業量が確保できた.しかし1日当たりの利用実人数の平均は12人前後で,COVID-19感染拡大の影響を受けていない2019年度の15人と比べると,開きがある.利用実人数が増えれば,請け負う作業量も比例して増やすことができる.給付費収入も同様だ.COVID-19の対策を継続しつつ,利用実人数を増やすことを1つの課題として取り組んでいく必要がある.
ダイレクトメール配達は,担当メンバーが減り,更に通所も不安定になったことから,職員が毎日配達を行うことが常態化していた.担い手不足と配達数の減少もあり,4月を区切りに終了した.
埼玉県セルプセンター協議会の共同受注として請け負っている駐車場清掃は,企業側の都合により,担当する駐車場の数が減り,毎月の作業から年間5回の作業になった.暑さの厳しい季節の作業となるが,施設外の作業として貴重でもあり,2022年度以降も継続する.
使用済みPCの回収や分解分別作業を継続して取り組んでいるが,その経験と企業とのつながりを活かした仕事起こしは取り組めなかった.つなぐ・つくるプロジェクトの地域巡回では,メンバーと職員で参加したが,あゆみ舎の特徴を活かして事業所として積極的に関わっていくことができなかった.2022年度はリサイクル・リユースと地域との繋がりを意識しながら地域巡回の機会に,不用品の回収を行い,取り組んでいく.
2)労働を支える
ここ数年本人の得手不得手や作業効率を考慮して,担当する作業を職員が配置することが続いていたが,主体的に作業に取り組むことを推進するために,作業を自分で選択することになった.初めは決めてくれたほうが楽だと言うメンバーもいたが,自分の体調や担当者数のバランスを意識しながら選択することが定着した.選択できる作業のバリエーションを整えながら,本人の意思を大切に,やってみたいことにチャレンジできる環境を整えていく.
COVID-19対策をしながら,暑気払い,忘年会,長寿のお祝い会を開催した.飲食は思うようにできないが,短時間であってもメンバー同士の交流とつながりを実感する機会となった.
あゆみ舎の作業は座って行うものがほとんどで,体を動かす機会は始業前のラジオ体操と作業具材を移動する際に席を立つ程度で,運動量は少ない.通所時に徒歩で来ることで運動量を確保している人もいる.健康を意識した取り組みとしてできることから始めようとドリンクコーナーに青汁を用意したり,BMI30を超える人を中心に体重の測定とその記録を開始した.劇的な改善はないが,健康について話す機会は格段に増えた.
また,平均年齢が40歳代から50歳代となリ,働く場の中でいちばんに利用者の高齢化が進んでいる.あゆみ舎の現状から見えてくる健康課題や高齢化への取り組みは,労働支援各活動の今後を見通すものになることを踏まえ,労働支援会議での積極的な共有と検討を進め,生活支援事業とも連携した取り組みを進めたい.
3)その他
あゆみ舎で働くメンバーの描く絵を製品化できないか,労働支援会議で検討した.その際表現活動の意味を学習する必要性があることがわかり,埼玉県障害者アートネットワークTAMAP±0に職員が参加を開始した.2021年度は企画展に向けた作品の評価やその運営に取り組んだほか,著作権などの権利保護に関する研修に参加した.