公益社団法人やどかりの里は,精神障害をもつ人たちが,地域で安心して暮らしていくために必要な生活にかかわる支援活動を推進しております.

やどかり情報館

JYOHOKAN
〒337-0026
さいたま市見沼区染谷1177-4
Tel.048-680-1891~3
Fax.048-680-1894

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2018年度事業計画

・事業:就労継続支援A 型,B 型,就労移行支援の多機能型事業所
・定員:A 型15 人,B 型15 人,移行8人
・現員:A 型20 人,B 型16 人,移行5人
・作業内容:出版・印刷・ピアサポート事業を中心としたA 型事業,やどかり農園・協働ネットワーク事業を中心としたB 型事業,就労移行支援事業は,自分に合った働き方について考え,法人横断的に企業就労に向けた準備を行うプログラムの実施,社会福祉事業に従事するピアサポーターの養成事業を実施する.
 ①  事業について
 やどかり出版,やどかり印刷は,連携しつつ,顧客に信頼される仕事を進めていく.やどかり出版は,外注の出版の依頼が増えたことにより,業務量が増大しており,これまで以上に働く1人1 人の技術力アップを図る.また,「響き合う街で」や各種書籍の購読者を広げていくために読者会の企画なども検討していく.
 ベルギーの精神医療改革には(精神疾患の)経験のある専門職が大きな力を発揮していることがわかった.やどかり情報館のピアサポート事業を充実させ,やどかりの里の内外でピアサポーターの職域を広げる意味でも就労移行支援事業を利用しながら,体系だったピアサポーターの養成プログラムを構築し,推進する.
 やどかり農園は,無肥料・自然栽培への取り組みや,収穫体験や味噌づくりなどの行事の開催を通じた「農」と「食」を楽しむ活動を展開する.また,ドライ製品の生産にあたり,農産物の栽培や収穫後の管理,製品化までの工程を見直し製品の質を高めることと,引き続きあゆみ舎とも協力しながら販路の拡大を目指していく.働く仲間を増やしていくとともに,農産物の作付面積の拡充や,法人内の事業所とも連携を図りながら仕事のバリエーションを増やしていくことに取り組む.
 やどかり研究所は,ベルギー視察によって気づいた精神医療改革に向けての取り組みなど研究を進め,どのように精神医療改革を推進するのか検討を進めるための研究チームなどを組織し,具体的な取り組みを進める.やどかりの里の5 つの課題に対応し,10 年ぶりのやどかりの里・人づくりセミナーの開催に向けての準備にあたる.
 運営委員会の開催場所・開催日時などを工夫し,運営委員会の充実を図る.
 ②  労働を支える
 やどかり出版,印刷,やどかり農園,ピアサポート事業部などで働く人たちが増えているが,働く人たちのつながりを大切にした運営に努めていく.
 やどかり情報館のパンフレットを活用しながら,法人内外にやどかり情報館で働きたいと希望する人たちを広く求めていく.
 新たに希望する人たちも含めて,1 人1 人の力が発揮できる働く場にしていく.

2017年度事業報告

 定員38人(A型15人,B型15人,就労移行8人),新規利用者(A型4人,B型6人,就労移行3人),退所者(A型1人,B型1人,就労移行7人)で登録者41人(A型20人,B型16人,就労移行5人),(3月末).
 やどかり情報館は,1997年に精神障害者福祉工場として開設し20年がたった.福祉工場をA型事業に移行してきたが,今年度は全国各地でA型事業所の廃止,障害のある人の大量解雇が続き,社会問題化した.障害者総合支援法のあり方そのものを問い,障害のある人の労働施策のあり方を見直す必要性が明確になった1年であった.
 やどかり農園は3年目を迎え,乾燥野菜の種類も増え,販売先も徐々に広がり,やどかり出版の書籍販売とも連携しながら,販路拡大に努力した.
 就労移行支援では,法人横断的に就労のプロジェクトを進め,就職に向けての準備と就職活動を支援した.

1)やどかり出版

 月1回のやどかり出版会議で仕事に関する情報の共有,必要に応じた検討を行い,会議後には出版ミニ講座を開催し,技術の向上に努めた.営業チームを組織し,取次会社との連携も含め,販売拡大に向けて取り組みつつある.

(1)編集部

 ① 単行本
 単行本5冊(うち1冊は自費出版)を刊行した.事典,用語集などの大型企画が進行中であり,納期の決まった記念出版,報告書等の依頼も多く寄せられている.出版を滞らせないため,メンバーに編集実務の力をつけてもらう取り組みを工夫し,仕事をうまく分担できる態勢づくりが急務となっている.
<単行本一覧>
・『精神医療の危機:その背景と新たな道』
2017年4月
・『自分たちで考えよう 障害年金の具体的な改善策:新障害認定ガイドラインのここが問題』2017年7月
・『川越 ここが私の街:障害の重い仲間の働く,暮らすから見えてきたもの』2017年11月
・『生活保護と障害者:守ろうあたりまえの生活』2018年3月
<自費出版>
・『白石弘巳退職記念出版Ⅰ ころがって,つながる』2018年1月
<その他>
・障害者権利条約&日本国憲法クリアファイル
<営業チーム>
 メンバー主導の営業チームが発足し,販売促進,在庫管理,発送業務などに関わる課題を検討・推進している.地方・小出版流通センターへの取引先訪問を実施し,書籍流通についての知識を深めた.今後,Amazonとの契約,定期購読拡大,在庫管理システム構築など,営業チームとして取り組むべき課題は多い.
 ② 雑誌『響き合う街で』
 81号は,第20回日本健康福祉政策学会学術大会in埼玉報告集として刊行.
 82号は「介護保険と障害福祉」と題し,高齢分野と障害分野の実態を明らかにした.
 83号は,就労継続支援A型事業所をめぐって障害のある人の「働く」に着目し企画した.
 「我が事・丸ごと」地域共生社会に迫った84号は,次年度早々の発行の予定だ.
 昨年度の定期発行の遅れを取り戻すことは難しく,今年度の発行にも影響が及んだ.定期刊行物として発行できていない状況,やどかり出版全体の状況も鑑み,今後の本誌の有りようを考えていかなくてはならない.

(2)文化事業部

 例年通り,看護学生,福祉系の学生などの実習依頼を受け,精神障害の体験を語る講師とやどかりの里の職員が協力しながら,年間7校,260人の学生の実習を行った.また,長野県,福岡県,新潟県の施設職員などから,今後の活動のあり方を考えたいという研修希望があり,交流も含めて対応した.

2)やどかり印刷

 やどかり出版・印刷の態勢を変更し,それぞれの事業を一体化して進めた.

(1)印刷・製本

 作業効率と印刷物の質の向上に向け,従業員個々の技量形成に取り組んできた.作業は職員の補助なしに進めることができるようになっている.受注の大半は単色刷りだが,年賀状などはフルカラーの要望も高く,カラー印刷の仕様に対応した.

(2)DTP・CTP部門

 オペレーターは,InDesignやIllustrator,Photoshopなどのソフトで印刷物の紙面レイアウト,デザインを行ったり,印刷データの修正・加工を行っている.作業工程は,従業員が最終段階まで担えるように技術を高め,仕事への達成感を得られるようにした.
 雑誌や単行本の組版や表紙デザイン,リーフレット,名刺,封筒,はがき等のデータ作成を行った.

(3)ITソリューション部門

 ITによるWebサイトや事業所内のネット環境の保守管理業務を行った.Webサイトの更新,運営管理は,やどかり出版をはじめ,やどかりの里の法人内部,外部からも請け負っている.

(4)営業部門

 配達などの納品は,取引先に応じ分担して対応した.年間を通しての継続的な営業活動ができず,新規の顧客獲得は数件にとどまった.顧客からのカラー印刷の要望には,カラープリンターの活用や外部業者と連携し対応した.

3)やどかり研究所

 月1回の運営委員会を中心に企画・運営されていったが,運営委員会に外部の運営委員の参加が少なくなってきたこともあり,交通の至便な立教大学池袋キャンパスを会場に運営委員会を開催した.運営委員会では,「我が事・丸ごと」地域共生社会を目指していくという国の方針が明確になる中で,その意図することはどこにあるのかなどを考えてきた.自助・互助を強調し,財政削減を目指した考え方であること,困っている人たちをひとまとめにして考えていく方向性であること,公的な責任を後退させていく動きであることなど,生活保護制度の生活扶助の基準切り下げをはじめ,日本の社会保障のあり方を大きく変身させていく動きであることを共有した.こうした動きを多くの人に伝え,問題意識を共有することもやどかり研究所の役割である.

(1)プロジェクト見沼

 地域とのつながりを深め,やどかりの里の将来を切り拓く事業おこしをめざす「プロジェクト見沼」だが,今年度はよみさんぽの編集会議に時間が割かれた.プロジェクト見沼の中で検討が重ねられた農福連携事業も「やどかり農園」として事業化に至っている.
 年4回「大宮見沼よみさんぽ」を発行し,地域で活動している人・団体とのつながりを深めた.来年度本誌のリニューアルが検討されており,それを通じてさらなるつながりが期待される.
 昨年度に引き続き,大宮駅東口開発に関して,おおみやコミュニティの“わ” の女性の会などの市民活動に参画した.

(2)学習会・サロン

 ① 「今日からできる災害対策-あなたは そのとき どうする-」
 6月18日(土),定期総会後の学習会.
講師 鴻巣泰治さん(日本精神保健福祉士協会復興支援委員/ふくしま心のケアセンター企画課長)
 ② 「夢をカタチに!手間かけて みんなで育む 協働のまちづくり」
 10月28日(土)やどかり研究所サロン.
講師 秋田昌子さん(元墨田区保健福祉部保険計画課食育担当)

(3)やどかり研究所報告・交流集会

 3月17日(土),大正大学で開催.参加者は,福祉専門職だけでなく,家族や学生もいた.特別企画は「実践を語り合い,実践から学ぶ」をテーマとし,「自分づくり,共に育つ,地域づくり」をキーワーズとした.

(4)調査・研究協力

 学生や研究者の研究調査協力を行った.
・岩井和子さん(関西医療大学作業療法学科開設準備室)「精神保健専門職のエンパワメントに関与する要因の検討~精神保健専門職エンパワメントスケール作成のための予備調査」
・大隅薫さん(早稲田大学大学院生)「谷中輝雄理論研究に見る,精神保健医療福祉に関わる人材育成の未来像」
・金載演さん(大正大学大学院生)「精神障害のある人の自分自身の偏見と人との関わりについて知るための調査」
・小池祥央さん(立教大学学生)「職場における精神障がい者の自己開示をする条件」
・田邉要補さん(高崎健康福祉大学保健医療学部看護学科)日本語版ISMI-10尺度の信頼性・妥当性・地域で支えるためのアセスメントツール

4)やどかり農園

 人事異動により,4月から職員1名が交代し,新たな体制でスタートした.「実地研修」をテーマに,それぞれが学習の機会を捉えて,必要な知識やスキルの習得を目指してきた.
 自然栽培を開始して,丸3年が経過し,農園の活動を知ってもらえる機会が増えたことから,課題としてきた商品の販路も,少しずつ広がり,販売数を増やすことができた.
 質を高め,量をこなすスピードが現在の課題となっている.

(1)畑作業

 ① 土づくり
 上野田の畑に緑肥として,ライ麦,ヘアリーベッチを播種.寄贈された80坪の雑種地にクロタラリア,ロシアひまわりを播種した.
 ② 無肥料・自然栽培
 作付面積が約3反となり,年間を通して28品目34品種の野菜を栽培した.収穫した野菜は,市内のレストラン,カフェを中心に販売,法人内の施設の給食にも活用した.
 ③ 技術研修
 隔週木曜日,職員1人とメンバーが三芳町の明石農園に通い,収穫技術と出荷調整の研修を続けた.また,農業体験スクールソラシドに,隔週土曜日,職員1人が参加し,自然栽培の野菜の栽培技術を学んできた.
 ④ 備品等整備
 バザーの収益金から,自走式草刈り機(400mm刈り幅のハンマーナイフモア)を購入した.

(2)農産物加工

干し芋と乾燥野菜を生産,都内を中心に大口の取引先の販路を広げた.
 ① 野菜加工の商品化
 干し芋4種,乾燥野菜24種を商品化.
 ② 外部委託作業
 外部団体から干し芋の製造,食品販売店から果実3種(みかん,りんご,レモン)の加工を委託され乾燥作業を行った.
 ③ 外部事業所との共同作業
 県内の福祉事業所と共同で,乾燥野菜を使った焼き菓子を企画し,試作品を制作した.
 また,カカオ豆の選別から,焙煎,分離と,磨砕,精錬,調温,成形までを分業し,チョコレート製造の協働の可能性を検討し始めた.
 

(3)販路の広がり

 市内3か所(パレスホテル大宮,埼玉りそな銀行,本と台所),県外5か所(コピス吉祥寺,仁井田本家,りぼんプロジェクト,MADE inJAPAN100,旬とオーガニック88みつばちハッピ)の新たな販路を開拓した.

(4)ネットワークづくり

 5月,自然栽培パーティ全国フォーラムに参加,懇親会では,関係者との親睦を深め,情報交換と交流が進んだ.10月,全国の自然栽培家と関係者が一堂に集まる交流・直売イベント「自然栽培フェア2017」に出店, 1月には,無肥料・自然栽培勉強会に参加し,活動レポートを発表した.

(5)部署間の協業

 ① コラボ商品
 すてあーずと共同で,日本手ぬぐい,革の野菜ブローチ,精麻のブレスレットの制作を企画し,商品化した.
 ② 野菜の販売委託
 あゆみ舎に,収穫した野菜のルート営業と一般販売を委託し,生産と販売の分業化による業務の効率化を図った.

(6)その他

 ① ランチミーティング
 月に1回,畑の野菜を食べる機会を兼ねてランチミーティングを開始,行事や作付計画,畑の様子などを共有した.
 ② 研修
 6月 なめがたファーマーズヴィレッジ 
 8月 自然栽培マキヤでブルーベリー収穫
 11月 トキタ種苗大利根研究農場 
 12月 農研機構・農業技術革新工学研究所
 ③ ボランティア
 農産物加工に週1回,1名のボランティアが,年間通して参加.力添えをいただいた.
 ④ 取材協力他
 テレビ埼玉の取材やボランティアグループ,複数の福祉施設関係者が来里,農園の取り組みを紹介した.

5)協働ネットワーク事業

 地域の資源と環境に注目し,関連するネットワークを活かした仕事づくりに取り組んだ.
 新たな試みとして,伝統的地場産業をテーマに苗木の挿木作業や盆栽づくり,埼玉スタジアムやリンガーハットの除草業務など,複数事業所の連携で就労機会の拡大を模索した.

(1)共同受注

 ① さいたま市営霊園の植栽管理業務請負
 思い出の里市営霊園・青山苑の2か所,年間業務日数264日を3法人4事業所で請負.
 ② 在来種の種取り
 すてあーず,あゆみ舎と共同で,採種農家より伝統野菜の種を預かり,種取り作業を行って,種苗会社に販売する事業を行った.

(2)苗木,盆栽 

 すてあーず,あゆみ舎と共同で,苗木の挿木作業とミニ盆栽のアレンジメントの制作の講習会に参加.次年度より地元企業より作業請負を検討する.

(3)地域イベント出店

 ① 年間15か所のイベントや集会に出張し,ポップコーンの実演販売,干し芋,乾燥野菜の対面販売を行った.
 ② 地域ネットワーク,協働の拡充 
 自治会活動や地域交流イベントへの参加,近隣施設との交流会を企画,開催した.

6)ピアサポート事業

 ピアサポート事業部は,法人内の各事業所の要請を受け,5人が夕食の宅配(やどかりの里のメンバー,エンジュからの委託による高齢者向けの弁当宅配)に従事している.サポートステーションやどかりには3人がメンテナンスやメンバーへの支援を行っている.今年度からは,新たに働く場にメンバー1人をピアサポーターとして派遣した.
 ピアサポーターは自らが精神障害の体験を有しているが,それだけではなく当事者を支援する専門性が求められている.今後は,ピアサポーターの養成を行い,職域の拡大を図っていく.

7)やどかり塾

 2つのワークショップを通年で行った.1つは,「関わり」をテーマに記録に基づくワークショップ(講師:柳義子氏,担当玉手佳苗)では,4人の職員が学んだ.
 もう1つは,やどかりの里の常勤職員(1年目~3年目まで,8人)を対象に記録に基づくワークショップ(隔月)と全体会(隔月)を企画した.全体会では,精神障害のある人,家族,先輩職員の体験から学んだ.やどかり出版の書籍を題材に発表する取り組みも行った.学ぶこと,学びを互いに交換し合うことなど,日常業務を離れて研修機会を設けた.

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