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日本健康福祉政策学会【日本健康福祉政策情報】

健康福祉政策情報No.58

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バイオナノテクノロジーの公衆の健康への影響 
田中良明
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バイオナノテクノロジーの公衆の健康への影響

田中 良明(帝京平成大学客員教授)

 ナノテクノロジーは,物質の特性を決定する構造がナノメートル(1メートルの10億分の1)の大きさを持った物質を創りあげ,様々な科学技術に応用する技術である.バイオナノテクノロジーはこのナノレベルの科学技術を生物科学,医療などに応用する技術である.医療では患者に出来るだけ苦痛を与えずに治療を行うことが期待されており,それの一端をバイオナノテクノロジーが担うとも考えられている.例えば,がん細胞を検知してそこを狙い,治療に必要な薬物を投与するなどの技術が可能となるとされている.また,ナノスケールの微小な物質は,外界からの微小な信号に対しても非常に敏感に応答することから,生物学的な応用が期待され,現在でも,例えば,犬の嗅覚より千倍以上も敏感な人工鼻が実現されている.その他に,ナノサイズのロボットで治療を行ったりするなどのナノ素材を医療に応用する研究が進んでおり,ナノメディスンと呼ばれている.

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