健康福祉政策情報No.53

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2012年改正介護保険法の概要

岡村　裕（杏林大学総合政策学部）

　2011年６月15日，介護保険法等改正法（「介護サービスの基盤強化のための介護保険法等の一部を改正する法律」）が可決・成立し，６月22日に公布されました．現在，2012年４月１日の施行に向けて準備が進んでいます．　
　 今回の改正の目的は，「高齢者が地域で自立した生活を営めるよう，日常生活圏域内において，医療，介護，予防，住まい，生活支援サービスが切れ目なく，有機的かつ一体的に提供される『地域包括ケアシステム』の実現に向けた取り組みを進めること」と，「給付の効率化・重点化などを進め，給付と負担のバランスを図ることで，将来にわたって安定した持続可能な介護保険制度を構築すること」にあるとされています．
　 その具体的な改正点としては，「医療と介護の連携の強化等」，「介護人材の確保とサービスの質の向上」，「高齢者の住まいの整備等」，「認知症対策の推進」，「保険者による主体的な取り組みの推進」，「保険料の上昇の緩和」の６つが挙げられています．

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