公益社団法人やどかりの里は,精神障害をもつ人たちが,地域で安心して暮らしていくために必要な生活にかかわる支援活動を推進しております.

グループホーム

2016年度事業計画

グループホーム

 グループホームで生活するメンバーの加齢に伴う生活課題への対応は近年の大きな課題であり,今年度もその取組は重要なものとなってくる.また,メンバーの状況に応じた住まいづくりにはまだまだ取り組むべき課題が多い.今年度は以下の3点について取り組む.
 ①  住環境バリエーションの拡充
 メンバーの高齢化に伴い,バリアフリーが充足した環境で介護的・医療的支援が必要なニーズが更に増えていくことが予想される.現在の支援環境にとらわれない,新たな住環境のバリエーションと支援態勢を検討し,その環境づくりを進めていく.
 ②  地域の関係機関との連携
 地域の医療機関や支援機関のみならず,介護保険の支援機関との連携による支援の必要性も高まっている.メンバー1人1人の生活状況に合わせ,多様な支援態勢をつくり,さまざまな生活課題に取り組んでいく.
 ③  メンバー同士の支え合いの機会
 メンバーの交流会やグループホーム新聞の発行など,行事やグループ活動の充実を図り,日常生活の中で仲間との支え合いを育む機会を作る.また,日常的なメンバー同士のつながりが,火災や災害などの緊急時にも対応できるものになることを意識し,避難訓練にも取り組む.

2015年度事業報告

グループホーム

 今年度末の入居者は55人.そのうち新規入居者は9人.年度を通しての退所者は5人であった.退所者の内訳は,単身生活へ移行した人が2人,入院が2人,死亡が1人であった.近年の年齢構成と変わらず60歳代が最も多く,今年度も加齢に伴う生活課題への対応に力を入れて取り組んだ.

1)住環境の拡充

 今年度,新たに3か所のグループホームを新設した.その1つとして,単身生活には不安があるが,メンバー同士の見守りと支え合いによって,地域生活が可能となる人の住環境として,中川ハウス(定員3人)を開設した.現在2人が入居し,互いに支え合いながら生活している.

2)健康課題への取り組み

 精神科以外の疾患を抱えるメンバーの健康課題の多くは,糖尿病や高血圧等の生活習慣病,膝や腰痛等の疾患である.さらに今年度は,悪性新生物などの疾患への治療のため,入院,手術を行った人もいた.その対応として,医療機関やご家族との連絡調整,受診時の同行,退院後の体調確認のための訪問支援を行った.また,疾患の早期発見や治療,疾患の悪化を予防するため,健康診断やがん検診受診の促しを行い,メンバーのほとんどが受診した.さらに法人職員の保健師,看護師と連携しての訪問支援,受診同行,住環境の整備も継続的に取り組んできた.

3)つながりや楽しみを感じる活動づくり

 加齢に伴い,外出の機会が減り,自宅中心の暮らしを送っている人も少なくない.そのような状況の中で,メンバー同士が顔を合わせ,交流する機会が減っている.今年度は行事やグループ活動の充実を図り,仲間同士の支え合いを育む機会としてグループホーム交流会を開催した.企画の段階からメンバーが中心となって準備を行い,交流会当日は,メンバーと職員が料理をいっしょに作り,食事をともにしながら楽しい時間を過ごした.また,グループホーム新聞を年2回発行し,メンバー紹介,行事報告,詩などの作品を掲載した.

4)災害時に備えた態勢整備

 災害時に安全に避難できるよう,6月と3月に地区別の避難訓練を行った.同じグループホームに住んでいるメンバー同士が声を掛け合いながら避難場所まで歩き,避難場所の確認を行った.また,災害用伝言ダイヤルの使い方の練習も例年通り行い,災害に備えてメンバーが主体的に行動できるような取り組みを行った.

5)今後の課題

 メンバーの高齢化が進む中で,生活課題や健康課題も変化するため,1人1人の生活状況に合わせた支援が必要になってくる.特に,身体機能の低下に伴い,1階で生活ができる住環境とバリアフリーの整備が重要となる.そのような住環境のバリエーションの拡充を,来年度以降も重点的に取り組んでいく.
また,糖尿病等の日常的な見守りが必要な人から,心疾患や転倒といった突発的な疾患への対応を必要とする人まで,健康課題への対応はさまざまである.それらの課題に柔軟にかつ迅速に対応ができるよう,日々の支援における気づきを大切に取り組んでいく.

PAGETOP
Copyright © 公益社団法人やどかりの里 All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.