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里祭「やどかりの里と私」を開催して
ともに創り合うやどかりの里を目指して
8月8日,やどかりの里の会員の集いである「里祭」がやどかりの里会館ホールで開催された.参加者は84名.
里祭の歴史は古い.第1回目の里祭は1977年,財政危機による人手不足のやどかりの里を会員が一体となり,担っていこうとの動きの中で開催されている.その後は,その時代の特徴,創意工夫を凝らしながら「社団法人の会員の集う祭典」として断続的に行われてきた.
1970年に創設されたやどかりの里も,現在では活動も広がり,人も増え,里祭を知らない人もいる.そうした中で,社団法人やどかりの里の会員の意味について考えていく必要性を感じたチーフ会議が,昨年「里祭」を3年ぶりに復活させた.会員が「やどかりの里と私」を思い思いに語った.主催したチーフ会議は,「里祭」について振り返り,これからのやどかりの里の活動展開を考える上でも,やどかりの里が,「社団法人」として運営されている意味を考えていく大切さを確認した.
そして,毎年8月の第三木曜日にチーフ会議の主催で里祭を開催していくことが確認された.
そして,今年の里祭も昨年に引き続き「やどかりの里と私」をテーマに開催.第一部は,土橋敏孝新理事長が「やどかりの里と私」について語った.第2部はビアパーティー.
土橋理事長は,自分の生い立ち,福祉を学ぼうと志したこと,30年間勤めた埼玉
県社会福祉協議会での活動など1時間ほど語った.そして,谷中輝雄会長との大学時代の出会い,今までやどかりの里とどう関わってきたのかなど話された.土橋理事長が会員を目の前にして語るのは総会以降初めてで,会場には80名以上の会員が集まった.家族の参加も多かった.
土橋理事長の話は,戦争当時の思い出から始まり,病弱だった母を亡くし,家事を引き受け,忙しく過ごしてきた中学までの暮らし.高校入学を機に祖父母に引取られ,一変した生活環境の中で,自分の人生の選択について考えてきたこと.その中で福祉を学び,埼玉
県社会福祉協議会の仕事を選択したのだと振り返った.土橋理事長が福祉を志すまでの貴重な体験を聞く時間になった.学生時代の後輩の精神病の発病により,精神病院の現状を目の当たりにしたこと,社会福祉協議会で働いていたころ,後ろ側から黙ってやどかりの里を支えていたことなど,土橋理事長の誠実さを感じるエピソードも語られた.
印象に残るのは,あるメンバーから老後の暮らしの場を何とかしてほしいと意見が出たとき,「一緒に考え,一緒に創っていきましょう」と力強く話されたことである.
やどかりの里が社団法人として運営されている意味,一人一人が思いや希望を持ち,誰かが何かをしてくれるのではなく,それをともに創り合っていく,そんな時代になったことを感じる里祭であった.
2002年ビアパーティー
みんなで夏を堪能したひととき
8月8日(木)里祭に引きつづき,午後5時からメンバー理事の吉江さんと辰村さんの司会のもとビアパーテイーは和やかに始まった.
会場にはメンバー,職員,家族など総勢80名ほどがやどかりの里の会館2階ホールに集まった.テーブルの上には「まごころ」や,「ルポーズ」から届けられた色とりどりのお料理が所狭しと並んだ.初めてビアパーティーに参加した田中さんは目の前に並んだ食事を見て,「こんなにたくさんの御料理が並んでとても美味しかった」と美味しそうに色々なものを食べて楽しんでいた.
やどかりの里の前職員の荒田さん(現在:なごみの里)に乾杯の音頭をとって頂き乾杯を全員で行った.その後,新しく仲間に加わったメンバー・職員の紹介があり,今年退院をした伊藤さんは「初めて参加をしたが久しぶりにビールを飲みとても気持ちが良く楽しかった」と少し顔を赤らめて話しをしていた.同じ新人さんで,今年やどかりの里に入職した中村さんは「やどかりの里の雰囲気の温かさを感じた.やどかりの里の皆で集まったりするのがとても楽しみ」とビアパーティーを満喫していた.
中盤には奇抜で誰もが目を見張る衣装を身にまとい登場した6名の『ドスコイズ』(大宮東部生活支援センターのメンバー,職員)によるダンスが披露された.会場にいた人皆の動きが止まり,笑い転げ,パーティーを更に盛り上げてくれた.浜砂会の方はドスコイズのダンスを見て,「普段の職員やメンバーとはまた違う一面
が見れて楽しかった.皆でこのように集まる会があることは楽しいですね」と楽しそうに話されていた.
更には様々な人が,マイクを片手にカラオケやギターなどでパーティーに花を添えてくれた.
司会を務めてくれた吉江さんは,ビアパーティー全体を振り返って「数時間ではあったが,とても有意義で楽しい時間だった.次回もまた楽しみです」と話していた.
最後は司会の辰村さんの挨拶で2002年のビアパーティーは幕を閉じた.
ビールを飲み顔を赤らめている人や久々の再会に話が弾んでいる人もいた.様々な人の様々な顔をみることができたパーティーだった.組織が大きくなり,このように皆で集まる機会が減っているが,このような会を大切にしたいと感じた.
猛暑の中,皆でビールを片手に涼み,パーティーを堪能した一時だった.
(福島理恵子)
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