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記事>
精神保健福祉の市町村時代を実りあるものへ
グループホームの制度変更
この秋グループホームに関する1冊の本がやどかり出版から出版された.やどかりブックレット・障害者からのメッセージ・9「グループホーム 豊かな暮らし」である.現在やどかりの里では11か所のグループホームを運営しており,うち10か所が補助金対象事業である.そのグループホームの実際とそこで生活している4人のメンバーの暮らしぶりを一冊の本にまとめたものである.
やどかりの里のグループホームの特徴は,民間のアパートと契約し,メンバーがそれぞれ1人暮らしを営む形態を取っていることである.グループホームの定員は概ね4〜5名で,戸数の多いアパートではやどかりの里のメンバーでない方も入居している.一般
の1人暮らしと変わらないご近所付き合いもあり,街の中でそれぞれのペースで暮らしている.個人の自由な暮らしを尊重しつつ,お互いに助け合い支え合って生活するのがグループホームでの暮らしである.1人暮らしではあるが同じアパートに仲間がいることの安心感は大きい.必要に応じて職員がサポートするが,メンバー同士の支え合いが土台にあってやどかりの里のグループホームは成り立っている.豊かな暮らしもそこから生み出される.
その豊かな暮らしを下支えしているのが平成5年に精神保健福祉法に盛り込まれた精神障害者地域生活援助事業であり,グループホームの設置を保障しているのである.
今年度4月から,これまで県が担ってきた精神保健福祉の業務が市町村に一部移管となった.市町村が新たに実施することになった精神障害者居宅生活支援事業の1つとしてグループホームも位
置づけられたのである.
そもそも平成11年に改正された精神保健福祉法により,今年度からは住民のより身近な自治体である市町村を基盤とした精神保健福祉サービスが展開されていくことになった.より生活の場に密着した自治体(市町村)が精神保健福祉業務を担うことにより,精神障害者も1人の住民として精神保健福祉サービスが受けられる時代がきたのである.
しかし実際には,今年度から市町村への業務移管だけではなく,それに伴ってグループホームの補助金の算定方法も変更された.具体的には定員割れが起きると補助金が減額される.一方,定員が増えても補助金の上限は決まっており補助額は変わらない.この制度で従来のように入居者の転居の自由を保障すると,補助金額が変動し安定して世話人を確保できなくなる恐れが生じる.この事態にやどかりの里ではチーフ会議を中心に対応を検討している.また,関係団体とも連携しながら問題を共有していく必要がある.
グループホームでの豊かな暮らしを守るためにも,法改正の主旨が実現化するためにも,法改正後の自治体の動向が実際の活動にどのような影響を及ぼすのか,慎重に見極めていかなくてはならない.精神保健福祉の市町村時代が名実ともに実現することを強く願う.
第3木曜会
今後の交流イベントについて
9月19日(木)の第三木曜会では,「日米メンバー交流会」「地域交流祭」「『夏の響き』コンサート」その他連絡等についての報告があった.
<日米メンバー交歓会について>
はじめに,「来日メンバー受け入れを考える集い」の香野(英)さんから10月14日(月)〜21日(月)の8日間,アメリカロ・サンゼルスから来日予定のプロジェクト・リターン:ザ・ネクスト・ステップのメンバー職員7名の紹介があった.細かいスケジュールは以下の通
りである.
14日(日)来日
15日(月)体験研修会を計画中
16日(火)〜18日(金)までは法人会員の親睦旅行に参加
19日(土)日米精神保健福祉セミナー (8月号同封チラシ参照) さよならパーティー
20日(日)エンジュのメンバーが中心となり,ジョン・レノンミュージアム,カラオケ等に出かける
21日(月)帰国
今後は各イベントの担当者が集まり全体の調整を行う予定.
<地域交流祭について>
実行委員長の香野(恵)さんから,自治会のクリーン作戦と重なるため,11月17日(日)から12月1日(日)に変更となったと伝えられた.
今後も実行委員会を中心に代表者が集まり当日までのスケジュール調整と,役割分担を確認していく.
<「夏の響き」コンサートについて>
今年5月の第三木曜会で,エンジュのお弁当を注文している中村雪武さんという作曲家の方からコンサート開催の提案があったことが皆に話された.それを受け,その企画に賛同する人たちで2回ほど集まりを持ち,宗野(政)さんと,堤さんは実際に熊本でのコンサートに出席した.コンサートの内容は広島で被爆体験をされた橋爪文さんの詩の朗読と歌で中村雪武さんはその詩に曲をつけられていた.
第三木曜会では映像をまじえながらの報告がされた.コンサートだけでなく,その舞台裏も含めた雰囲気が伝わってくる報告だった.
やどかりの里としてもこのコンサートを来年度の夏頃に開催していく方向で現在準備を進めている.(今月号P4参照)
<連絡等>
森実恵さんという方より送られた「心を乗っとられて」という本の紹介,もくせい会主催のコンサートの紹介,現実検討委員会のお知らせがなされた.
今年の秋から冬にかけ,やどかりの里では交流をメインにおいたイベントが目白押しである.私自身,日米メンバー交歓会ではアメリカから来日するメンバ−と色々な交流を持てる機会があり,地域交流祭では例年通
りのバザ−とは又ひと味違い,地域の人達との交流が深められそうに感じた.
各々のイベントに参加する人たちにとってまた新しい交流の場となり,更には新しい出会いがあるようで,とても楽しみである.
(福島理恵子)
平成14年度
第2回定例理事会報告
開催日時:平成14年8月27日(火)午後1時から2時
場 所:さいたま市中川562
法人本館事務所2階
出席者:土橋敏孝,三石麻友美,浅見典子,島田喜代子,辰村泰治,吉江まさみ,香野英勇
委任状提出:粕谷慶治,山崎光夫,増田一世,柳義子
欠 席:孤嶋圭子,志村澄子
議 題
(1)6月採用職員の本採用検討
14年6月付けで採用したやどかり情報館印刷オペレーターの試用期間が終了する為,現場より正式採用したいとの希望が出た.一同協議の結果
本採用が議決された.
(2)精神障害者地域生活援助事業(グループホーム)の運営と県への照会事項の説明
本事業が今年度埼玉県から市の業務となった.しかし運営要綱も補助金の算出についても市より正式な発表がなく,未だ運営費補助金も交付されていない.また現在判明している事項にはいくつかの疑問点があり,それに関し県へ照会状を提出した.
(3)その他
・援護寮,授産施設防災訓練
9月5日 午後1時から実施
・ハッピーマンディの振替について
・メンバーの現実検討委員会開催状況と今後のあり方
次回理事会予定 14年10月29日
午後1時から 於本館2階
(浅見典子)
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