-TOPICS-

機関紙「やどかり」10月号
(2002.10.15発行)


<1面 記事>

精神保健福祉の市町村時代を実りあるものへ
グループホームの制度変更

 この秋グループホームに関する1冊の本がやどかり出版から出版された.やどかりブックレット・障害者からのメッセージ・9「グループホーム 豊かな暮らし」である.現在やどかりの里では11か所のグループホームを運営しており,うち10か所が補助金対象事業である.そのグループホームの実際とそこで生活している4人のメンバーの暮らしぶりを一冊の本にまとめたものである.

 やどかりの里のグループホームの特徴は,民間のアパートと契約し,メンバーがそれぞれ1人暮らしを営む形態を取っていることである.グループホームの定員は概ね4〜5名で,戸数の多いアパートではやどかりの里のメンバーでない方も入居している.一般 の1人暮らしと変わらないご近所付き合いもあり,街の中でそれぞれのペースで暮らしている.個人の自由な暮らしを尊重しつつ,お互いに助け合い支え合って生活するのがグループホームでの暮らしである.1人暮らしではあるが同じアパートに仲間がいることの安心感は大きい.必要に応じて職員がサポートするが,メンバー同士の支え合いが土台にあってやどかりの里のグループホームは成り立っている.豊かな暮らしもそこから生み出される.
 その豊かな暮らしを下支えしているのが平成5年に精神保健福祉法に盛り込まれた精神障害者地域生活援助事業であり,グループホームの設置を保障しているのである.

 今年度4月から,これまで県が担ってきた精神保健福祉の業務が市町村に一部移管となった.市町村が新たに実施することになった精神障害者居宅生活支援事業の1つとしてグループホームも位 置づけられたのである.
 そもそも平成11年に改正された精神保健福祉法により,今年度からは住民のより身近な自治体である市町村を基盤とした精神保健福祉サービスが展開されていくことになった.より生活の場に密着した自治体(市町村)が精神保健福祉業務を担うことにより,精神障害者も1人の住民として精神保健福祉サービスが受けられる時代がきたのである.

 しかし実際には,今年度から市町村への業務移管だけではなく,それに伴ってグループホームの補助金の算定方法も変更された.具体的には定員割れが起きると補助金が減額される.一方,定員が増えても補助金の上限は決まっており補助額は変わらない.この制度で従来のように入居者の転居の自由を保障すると,補助金額が変動し安定して世話人を確保できなくなる恐れが生じる.この事態にやどかりの里ではチーフ会議を中心に対応を検討している.また,関係団体とも連携しながら問題を共有していく必要がある.

 グループホームでの豊かな暮らしを守るためにも,法改正の主旨が実現化するためにも,法改正後の自治体の動向が実際の活動にどのような影響を及ぼすのか,慎重に見極めていかなくてはならない.精神保健福祉の市町村時代が名実ともに実現することを強く願う.


第3木曜会
今後の交流イベントについて


 9月19日(木)の第三木曜会では,「日米メンバー交流会」「地域交流祭」「『夏の響き』コンサート」その他連絡等についての報告があった.

<日米メンバー交歓会について>

 はじめに,「来日メンバー受け入れを考える集い」の香野(英)さんから10月14日(月)〜21日(月)の8日間,アメリカロ・サンゼルスから来日予定のプロジェクト・リターン:ザ・ネクスト・ステップのメンバー職員7名の紹介があった.細かいスケジュールは以下の通 りである.
14日(日)来日
15日(月)体験研修会を計画中
16日(火)〜18日(金)までは法人会員の親睦旅行に参加
19日(土)日米精神保健福祉セミナー (8月号同封チラシ参照) さよならパーティー
20日(日)エンジュのメンバーが中心となり,ジョン・レノンミュージアム,カラオケ等に出かける
21日(月)帰国
 今後は各イベントの担当者が集まり全体の調整を行う予定.

<地域交流祭について>
 実行委員長の香野(恵)さんから,自治会のクリーン作戦と重なるため,11月17日(日)から12月1日(日)に変更となったと伝えられた.
 今後も実行委員会を中心に代表者が集まり当日までのスケジュール調整と,役割分担を確認していく.

<「夏の響き」コンサートについて>
 今年5月の第三木曜会で,エンジュのお弁当を注文している中村雪武さんという作曲家の方からコンサート開催の提案があったことが皆に話された.それを受け,その企画に賛同する人たちで2回ほど集まりを持ち,宗野(政)さんと,堤さんは実際に熊本でのコンサートに出席した.コンサートの内容は広島で被爆体験をされた橋爪文さんの詩の朗読と歌で中村雪武さんはその詩に曲をつけられていた.
 第三木曜会では映像をまじえながらの報告がされた.コンサートだけでなく,その舞台裏も含めた雰囲気が伝わってくる報告だった.
 やどかりの里としてもこのコンサートを来年度の夏頃に開催していく方向で現在準備を進めている.(今月号P4参照)

<連絡等>
 森実恵さんという方より送られた「心を乗っとられて」という本の紹介,もくせい会主催のコンサートの紹介,現実検討委員会のお知らせがなされた.
 今年の秋から冬にかけ,やどかりの里では交流をメインにおいたイベントが目白押しである.私自身,日米メンバー交歓会ではアメリカから来日するメンバ−と色々な交流を持てる機会があり,地域交流祭では例年通 りのバザ−とは又ひと味違い,地域の人達との交流が深められそうに感じた.
 各々のイベントに参加する人たちにとってまた新しい交流の場となり,更には新しい出会いがあるようで,とても楽しみである.

(福島理恵子)

 

平成14年度
第2回定例理事会報告

開催日時:平成14年8月27日(火)午後1時から2時
場  所:さいたま市中川562
     法人本館事務所2階
出席者:土橋敏孝,三石麻友美,浅見典子,島田喜代子,辰村泰治,吉江まさみ,香野英勇
委任状提出:粕谷慶治,山崎光夫,増田一世,柳義子
欠 席:孤嶋圭子,志村澄子
議 題
(1)6月採用職員の本採用検討
 14年6月付けで採用したやどかり情報館印刷オペレーターの試用期間が終了する為,現場より正式採用したいとの希望が出た.一同協議の結果 本採用が議決された.
(2)精神障害者地域生活援助事業(グループホーム)の運営と県への照会事項の説明
 本事業が今年度埼玉県から市の業務となった.しかし運営要綱も補助金の算出についても市より正式な発表がなく,未だ運営費補助金も交付されていない.また現在判明している事項にはいくつかの疑問点があり,それに関し県へ照会状を提出した.
(3)その他
・援護寮,授産施設防災訓練
 9月5日 午後1時から実施
・ハッピーマンディの振替について
・メンバーの現実検討委員会開催状況と今後のあり方

次回理事会予定 14年10月29日
午後1時から 於本館2階

(浅見典子)

 


 

<9月の動き>

9/1 チャリティーフェスティバルにあゆみ舎・なす花出店
9/1 「夏の響き」コンサートリハーサルに宗野(政),堤,香野(恵)出席
9/2 聖学院大学にて結城氏へ黒崎取材
9/3 埼玉県精神保健福祉士協会役員会に白石,堤,鈴木出席
9/3 さるす編集会議に長谷川出席
9/3〜17 日本福祉大学より学生1名 精神保健福祉士資格実習
9/4 浦和サナトリウムで実習中の学生1名が1日研修
9/4 日本心理臨床学会ワークショップに柳参加(中京大学)
9/4 埼玉県社会就労センター協議会雇用問題研究委員会に香野出席
9/4 立川市のグループホームアートリングPart3より職員2名体験研修
9/4 「輪っふる」世話人会に宗野(政)出席
9/5 第21回障害者体験発表会打合せ
9/5 三原市の大慈の里より職員4名体験研修
9/5 広島県三原病院より4名が体験研修来所
9/5〜6 「夏の響き」コンサート(熊本市)に宗野(政),堤が同行取材
9/6 フローラの森バザー実行委員会に福田,川口が出席
9/7 セルプバザール「ゆめすぎと」にあゆみ舎,なす花が出店
9/7 横浜市旭区「共に歩む市民の会」監事会を黒崎取材
9/7〜8 関東甲信越地区自治体に働く保健婦のつどいにて
     増田助言者,西村,工藤,長谷川参加
9/8 埼玉県社会福祉士会公開研修会「支援費制度とその活用について」に
     佐々木が出席
9/8 日本コンチネンス協会主催の出版記念フォーラムに黒崎参加
9/9 新潟信愛病院デイケア職員に対して柳スーパーヴィジョン
9/10 福祉の市実行委員会に福田出席
9/11 埼玉県精神障害者社会復帰施設運営協議会事務局会議に渡辺が出席
9/11 埼玉精神保健福祉士会世話人会に鈴木が出席
9/11 さいたま市宅配食事サービス事業栄養士連絡会に山本,杉山が出席
9/11 東京大学保健学科学生10名研修
9/12 埼玉県社会復帰施設運営協議会研修委員会に檜山が出席
9/12 埼玉県精神障害者小規模作業所連絡会事務局会に鈴木が出席
9/12 地域看護編集会議(静岡県)に増田,西村参加
9/13 さいたま市食事サービス連絡会に坂本,金子,小泉が出席
9/13 大宮青空福祉市の打ち合せにあゆみ舎・ルポーズ・なす花参加
9/13 福祉の店「人力車」にあゆみ舎出店
9/13 館山市の地域生活支援センター「いすきあ」より職員3名体験研修
9/13 もくせい会(さいたま市)の勉強会にて増田講演
9/14 生活介護ネットワークボランティア講座にて渡辺講演
9/16 「さるす」特集座談会に長谷川参加
9/17 新津いしずえ作業所職員に対して柳スーパーヴィジョン
9/17 埼玉トヨペットにて障害者体験発表会開催,辰村講演,なす花出店
9/17 学校法人江戸川学園江戸川大学総合福祉専門学校にて渡辺講演
9/17 宮崎保健福祉専門学校の学生1名体験研修
9/17〜18 横浜市の旭カンパニーより職員1名体験研修
9/17〜18 西宮市保健所より1名体験研修
9/18 五泉市精神保健福祉ボランティア講座にて柳講演
9/18 心の健康フェスティバル実行委員会に高村出席
9/19 ふれあいスポーツ大会準備会に鈴木出席
9/19 「輪っふる」世話人会に宗野(政)出席
9/20 福祉の店「人力車」交流会にあゆみ舎参加
9/20 練馬区の練馬家族会より家族17名体験研修
9/20 埼玉県精神障害者小規模作業所連絡会役員会に鈴木出席
9/20 埼玉県精神障害者社会復帰施設運営協議会役員会に三石,渡辺出席
9/20 日本デイケア学会にて,シンポジウム
    「デイケアと社会復帰施設間の連携・ネットワーク」の座長として
    増田参加.黒崎書籍販売
9/21 大正大学社会福祉実習授業に三石出席
9/24 新潟信愛病院デイケア職員に対して柳スーパーヴィジョン
9/24 大宮障害者施設連絡会役員会に三石出席
9/24 小平保健所より20名,情報館見学
9/24〜25 松本からメンバー3名,関係者2名来里
9/25 埼玉県社会復帰施設運営協議会労働部会に増田,香野出席
9/26 「輪っふる」定例会に金子出席
9/26 ヘルスケアワークショップ世話人会に増田参加
9/26〜10/9 聖学院大学より学生1名,資格実習
9/27 新潟五泉市キャラバンの打合せに増田,渡辺出席
9/27 大宮赤十字看護専門学校より20名体験研修
9/27 福祉の店「人力車」にあゆみ舎出店
9/27 大宮赤十字看護専門学校より学生20名体験研修
9/27 福岡市の「しののめ福祉会」より家族1名,職員1名体験研修
9/27 埼玉県精神障害者社会復帰施設運営協議会・生活支援センター部会に
     三石,白石,宗野(文)出席
9/27 南埼玉病院秋祭りに福島参加
9/28 やどかり研究所運営委員会開催
9/28 「夏の響き」コンサートの打ち合わせに宗野(政),堤出席
9/28 第45回日本病院地域精神医学会総会打合せに香野(英)出席
9/30 埼玉県精神保健福祉士協会研修会に
     白石,堤,鈴木(恵),渡辺,玉手参加


(C)Copyright 2001
Mental Health Incorporated Body Yadokari-no-sato
all rights reserved
本ホームページからの無断転載を禁じます