<1面記事>
平成14年 精神保健福祉活動が変わる
〜市町村の時代〜
理事長 谷中輝雄
平成14年には精神保健福祉の活動は市町村を中心にした活動になります.
これは私の長い間の願望でした.今から15年前に「精神障害者の社会復帰に関する意見」で市町村の役割の明確化が求められました.しかし残念ながら具体的な施策としては取り上げられませんでした.当時は社会復帰の促進のため社会復帰施設建設が認められ,そのための財政負担と運営の一端を担ってもらいたいという要望でもあったのでした.財政事情もあり市町村が精神保健福祉の活動は担えず,都道府県の役割にとどまったのでした.その結果
例えば社会復帰施設の運営費は国1/2,県1/4となり,1/4は設置者負担となりました.これが我々社会復帰施設を運営するものの大きな負担となりました.
やどかりの里も社会復帰施設を建設したものの,この1/4設置者負担(年間1,000万)に苦しみ,資金調達に走り回ったときがありました.
その後グループホームが事業として認められたり,埼玉県の小規模作業所の運営費補助が増額(年間90万が400万に)されたりして活動がしやすくなりました.
やどかりの里では地域生活支援事業を認めてもらいたいために,運営費補助がない中で活動を開始いたしました.これもまた大変なことで,いつ事業が認められるかわからない中で実体を作ろうと努力いたしました.ここでも資金面
での困難がついてまわりました.幸い3年目には事業として認められました.そしてやどかりの里では3か所の地域生活支援センターが補助金対象となりました.
最近,この地域生活支援センターがにわかに注目され始めました.平成15年度からのケアマネージメントの導入をめぐって各地で論議がされ始まりました.市町村の窓口でこのケアマネージメントを実施することになり,そのために市町村は地域生活支援センターに委託をして実施するということが現実味を帯びて検討し始めたのです.この地域生活支援センターは市町村が直営のもの,社会福祉法人等に委託するもの,NPOや作業所運営委員会等市町村長が認めれば運営できることに向けて現在改正されようとしております.
市町村がやる気を出してくれれば,各地に生活支援センターが増え,在宅の精神障害者の拠り所となることでしょう.また長期入院者も地域で生活が可能になることでしょう.やどかりの里での実践がようやく陽の目を見る時代となりました.全国各地に地域生活支援センターができ始めていけば世の中が変わります.市町村では身体,知的,精神の3障害を統合し,さらには高齢者へのサービスとの整合性も検討し,地域におけるサービスメニューを整えることに努力しなければならないでしょう.こうして総合的な福祉サービスが提供できる時代に変わろうとしております.
今後のやどかりの里の活動を始め,全国各地の活動を見守ることにしたいと思います.
祈るような気持ちを込めて.
<第3木曜会報告>
心あたたまる「クリスマスケーキを食べる会」
12月20日,第三木曜会の時間を使ってチーフ会議主催の「クリスマスケーキを食べる会」が開催された.やどかりの里のほうに久しぶりに顔を見せてくれた方達,今年退院されて新しい生活を始められた方達,職員の子ども達など総勢65名程が集まった.
大宮東部生活支援センターの安藤さんと渋谷さんの名コンビの司会のもとパーティーはスタートした.皆でルポーズのお料理を囲み,カラオケや加藤蔵行さんのギター演奏,そして毎年恒例となった大宮中部生活支援センターのダンスチーム「チュ−ビー」による華麗な(?)ダンスが披露され,皆の笑いを誘った.その後はロウソクの灯りの中,梅村さんのピアノ伴奏で,「きよしこの夜」と「赤鼻のトナカイ」を皆でしっとりと合唱した.いいムードになったところで,職員からメンバーへ,日頃なかなか伝えられない気持ちがぎっしりと綴られたクリスマスカードが一人一人に手渡された.また,先輩職員から1年間頑張ってきた新人職員たちにもカードが送られ,先輩職員からの思わぬ
プレゼントに涙ぐむ場面もあった.最後に,司会の安藤さんの「メリークリスマス!!」の掛け声で,皆で一斉にクラッカーを鳴らし,楽しいパーティーも締めくくられた.
組織が大きくなり皆で集まる機会が少なくなってしまった中,このように皆で楽しい一時を過ごすことができてよかった.幼い頃,家族でクリスマスケーキを囲み,サンタが来るのを楽しみに床についた,ワクワクドキドキしたクリスマスの日を思い出した.
この日,香野さん夫妻の愛息子,太良(たいら)君はめでたく!! 1歳をむかえたのであった.
(福田むつみ)
<理事会報告>
平成13年度第4回定例理事会が12月8日(土)に開催された.
出 席 者:谷中 孤嶋 増田 柳 小山 香野(英)島田(喜) 三石 浅見
委任状提出:土橋 粕谷
欠 席:峯野 志村
1. 作業所「まごころ」の補正予算の件
さいたま市より設備整備事業に関する補助の申し出が急遽あり,店舗シャッター
工事を申請した.これに伴う予算の補正を審議し変更は承認された.
2. 14年度職員採用の経過報告
福祉工場出版部門で採用試験実施. 1名の採用が内定した.
生活支援部門のワーカー職は1次募集で決定できず,2次募集の結果現在3名が
2次試験の実習に入っている.
なす花の常勤職員は既に決定済み.
14年度最低4人の新規採用が見込まれている.
3. その他
メンバーが理事になったときの不安,職業人としてあるいは社会的責任を果
た
すときの不安などに対するやどかりの里としての準備が少なかったという反省が
ある.今後メンバーの研修や教育の機会を保障することの必要性について増田理事
より発言が あった.理事の選出を含め研修の内容予算等具体的なことは作業チーム
を作り検討するこ とを理事会は承認した.
第5回日本健康福祉政策学会学術大会は無事終了.やどかり色を出すことに事務局
は不安 があったが参加者からよい反響があった.
次回理事会は1月26日(土)10:30より
(浅見 典子)
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