-TOPICS-

機関紙「やどかり」8月号
(2003.08.15発行)


<1面 記事>

活動の普遍化を目指して
研究活動の意味と方向性

 去る7月26〜27日,やどかり研究所は,「第8回地域精神保健・福祉研究会」を開催した.この研究会は当初「地域で生活を支える」というテーマに,全国の実践家からの実践報告をもとに,討議を進める研究会であった.第6回の研究会からは「当事者の視点で精神保健福祉活動を検証する」ことを主軸に,やどかりの里のメンバーと職員で実行委員会を組織し,研究会の企画運営をしている.

 そうした転換を図って3回目となる今回の研究会は,香野英勇さん(やどかり情報館)が精神病院を退院後,やどかりの里と出会い,爽風会活動に参加していく1年半という時期に絞り,香野さんの回復過程と,その時支えとなった環境の要素は何であったのかを導き出す作業を実行委員会で行った.そこで見えてきたことは,「人間には自ら回復する力があり,人間の成長を支える環境整備が必要である」ということである.この話題提供をもとに,参加者の知恵と経験をもって話し合いを重ね,確かめていく作業が2日間にわたって行われた.

 香野さんは話題提供の中で,やどかりの里に来るようになった時のことを振り返り,「やどかりの里は川の流れるようなスピード」だと表現している.やどかりの里が創り出してきた時間と空間は,1人1人のありのままを認め,その人らしく生きることを大切にした「安心の保証」の場であり,そして,昔も今も変わることなく活動の基盤に据えられているものである.

 今回の研究会で話し合ってきたことは,やどかりの里の活動の原点ともいえる「安心の場」の大切さとその構造や機能を確認する作業ともなった.参加者からは,「あたりまえのことを突き詰めていくようだ」という感想もあったが,精神病の発症によって1人の人間としてのさまざまな可能性が奪われてきた現実がある.我々がこの研究会を通 して取り組むべき課題は,実践を通じて導き出されてきたことを,多くの組織や集団,また1人1人と共有していくことである.

 研究会は,まだその第一歩を記したところだ.近年,やどかりの里は状態調査から導き出した5つの課題を意識して活動に取り組み,社会の動向に目を配り,その歴史やあり方についても学習を進め,今の競争を中心とした社会のあり様に多くの課題を見出してきている.そして,やどかりの里がさまざまな取り組みの中で気づいてきた,人と人との関わりを基盤にした活動づくりの中に,これからの社会のあり方を考える際に,示唆するものがあると考えるようになってきている.精神保健福祉の分野に限らず,1人1人を大切にした,多様な価値を認め合う社会のあり方を模索していくことがこれからの目指すべきところではないだろうか.

 今後の研究会は,当事者の視点でやどかりの里が大切にしている活動の要素を丁寧に見直す作業を継続していくことになる.そして,導き出されたことをどのように普遍化していくかが,その先の大きな課題になっていくのではないだろうか.


第三木曜会報告

法人事業の取り組みを通 して
〜バザー,日米交歓会,コンサートからの経過報告〜

 7月17日(木)の第3木曜会では,@バザーについてA日米交歓会についてBお知らせなどが議題としてあがった.

<バザーについて>
 事務局からバザー準備の役割分担と実行委員会を組織したいとの提案がされた. 事務局としては実行委員会を組織することで,事務局会議だけではなく,さまざまな人たちに関わってもらいたいとの意向があった. 提案を受け,その都度必要な人に依頼をして事務局会議に入ってもらってはどうか.役割分担を整理する必要性があるのではないか.時期的に実働していかなければならず早目の検討が求めらるれこと,など意見が出された. このことを踏まえ,再度事務局で検討する事となった.

<日米交歓会>
 来日メンバー受け入れを考える集いから,交歓会のスケジュ−ルと予算が提案された.
 前回の第3木曜会で集いから仮案(機関紙7月号参照)として出されたものについて,各部署や個人でどのように受けられるか持ち寄る予定だった.各部署などでは現実難しい との意見が出された.今回の話し合いを踏まえ,各部署や個人で再度検討し,集いで検討していく.また,スケジュールも詰まっているためその事も再度検討することとしている.

<お知らせ>
@共同生活グル−プホ−ム開設
 メンバーの高齢化や,身体的機能の低下などで,共同で生活する場が欲しいとの意見が出ていた.今回木崎にて1件家を借りて男性メンバー2名が入居する予定.そこでは世話人を配置しながら必要性に合わせて日常的な生活支援をしていく予定でいる.
A援護寮からのお知らせ
  2階ホールでタバコの吸殻入れから大量の煙が立ち上がった.それを踏まえ,火消し壷を用意した.今後充分注意してほしい.

  今回の第3木曜会に参加し,この集まりはさまざまな意見が出され,提案する人たちの進める上での整理の場や,色々な視点を貰える場ということを再認識した.そのことが第3木曜会の大切な役割なのだと実感した.

(福島理恵子)


法人会員親睦旅行「箱根」に決定!


日  程 11月4日(火)〜6日(木) 
参加費用 2泊3日  23,000〜25,000円の予定(往復交通費・保険料等込み)
      1泊2日  14,000〜16,000円の予定(往復交通費・保険料等込み)
宿泊場所 (箱根湯本)早雲小路の味の温泉宿 三翠(1泊8,000円)
  なんと!やどかりの里貸し切りで宿泊できる予定です.    
 教養アップの美術館巡りもよし,ロープウェイ&ケーブルカーで紅葉を満喫もよし,温泉で美肌を励むもよし,夜は,宴会も予定しているので盛り上がりましょう.この秋は箱根で決まりだ!幹事6名が楽しい旅行を企画しているので,お任せ下さい.
※ 申込みについては次回にお知らせします.

(井上真佐子)


先月の動き

<7月>

7/1 「さるす」編集会議に長谷川出席.
7/1 社会福祉施設職員防火研修に鈴木(恵)参加
7/2 沼田保健福祉事務所にて菅原(進),吉江まさみ講演
7/4 やどかりサロン開催,ジェフリー=ハント氏を迎えて
7/5 さいたま市染谷自治会夏祭り実行委員会に宗野(政),松山出席
7/5 静岡県大仁町社会福祉協議会精神保健講座にて,辰村,増田講演
7/9 夢の実ハウスより3名体験研修
7/9〜18 内7日間、東部丸山病院にて福田現場研修
7/9 埼玉県精神障害者社会復帰施設運営協議会宿泊部会東・南部支部会に玉 手,澁谷出席
7/10 東部町民生児童委員協議会より63名体験研修.香野講演
7/10 埼玉セルプ総務委員会に増田出席
7/10 埼玉県精神保健福祉士協会研修部会に白石,堤出席
7/11 埼玉県精神障害者社会復帰施設運営協議会役員会に三石,渡辺出席
7/11 東京大学より学生1名,体験実習のため来里
7/11 法政大学現代福祉学部課外講座にて,増田講義
7/11 埼玉県精神障害者社会復帰施設運営協議会役員会に三石,渡辺出席
7/14 〜15 NHK教育(大阪)「きらっと生きる」番組取材のため1名来里
7/15 やどかりの里非常勤職員研修に佐藤,野中,梅山,村田,野口,石川,野島参加
7/15 埼玉県精神障害者社会復帰施設運営協議会生活支援センター親睦会実行委員会に
    石黒,渡辺,松沢,原出席
7/16 埼玉県精神保健福祉士協会役員会に白石,堤出席
7/16 「さいたま市の精神障害者小規模作業所の集まり」に檜山,宗野(文),
     中村,石黒,川口,高村出席
7/17 みのり会作業所より14名体験研修.香野講演
7/17 関東セルプ研究大会実行委員会に増田出席
7/18 人力車にあゆみ舎出店
7/18 埼玉県精神障害者社会復帰施設運営協議会生活支援センター部会に三石,宗野(文),
    中村,原,白石,渡辺,福島,高村参加
7/19 くるめパソコン作業所家族会より13名,広島市の専門学校生1名体験研修.
    増田講義,山田(浜砂会)講演
7/20 全国食事サービス活動セミナーに金子,山本,堤,香野(恵)参加
7/22 精神障害者社会復帰施設設備費補助問題を考える緊急集会にやどかりの里から複数参加
7/22~25 東京医科歯科大学より2年生4名ワークキャンプ
7/23 さいたま市こころの健康フエスティバル打ち合わせに渡辺出席
7/23  NHK教育(大阪)「きらっと生きる」番組取材のため1名来里
7/23 エンジュの有志数名で埼玉障害者職業センターへ見学
7/23 大宮障害者施設連絡会役員会に三石,中村出席
7/23 さいたま市中央区障害者団体協議会理事会に檜山出席
7/23 さいたま市染谷自治会三役会に宗野(政)出席
7/25 第8回地域精神保健・福祉研究会参加者より7名体験研修
7/26〜27 第8回地域精神保健・福祉研究会開催
7/28〜31 NHK教育(大阪)「きらっと生きる」番組取材のため1名来里
7/29〜30 防火管理者資格講習会に鈴木(恵)受講
7/29~8/1 東京医科歯科大学より2年生2名ワークキャンプ
7/30 あおぞら福祉バザー打ち合わせ会に木戸,川口出席


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