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第7回やどかりの里人づくりセミナー開催に向けて
社会が大きく揺れ動く今,障害者自立支援法と
介護保険法の共通課題を見出し,新たな展望を切り拓くために
今年4月,とうとう障害者自立支援法が施行された.やどかりの里においても,障害者自立支援法対策本部を立ち上げ,生活支援・居住支援・労働支援の3つのワーキンググループで検討を進めてきているが,次々と明るみになってくる法の実態に大きな疑問と憤りを抱えながら,日々翻弄され続けている.
法が変わっても,障害のある人の生活実態やニーズは変わらない.しかし,応益負担による退所者の増加や,施設経営を考えざるを得ない日払い人払いの問題など,誰のための何のための自立支援なのかを見失いそうになってしまうような現実の中に私たちは置かれている.
このような状況だからこそ,私たちは何を軸足に置くのか,譲れない理念はどこにあるのかを改めて明らかにし,活動基盤をしっかりと固め,展望を描くために,人づくりセミナーを開催することにした.多忙を極めるこの時期,セミナーを開催することには消極的な声も聞かれたが,「今だからこそ」取り組むべきだと考え,2月より実行委員会を立ち上げ準備に取り掛かっているところである.
人づくりセミナーは,今回で第7回目の開催となる.第1回目の開催は10年前,やどかりの里が活動の拡大に伴なう職員急増の中で,活動理念や方針を共有できなくなり,活動の質を保つことが難しくなってきた時期であった.1人1人が主体的に関わり,将来展望を描ける力をもつこと,人間中心の発想で,違いから入るのではなく共通点を見出し,活動の見直しと見通しを立てていくことで問題解決を図っていくことをこのセミナーの積み重ねの中で学んできている.
対話と共感に基づく活動の進め方や活動の見直しと見通しを考える会議のもち方など,今やどかりの里で当たり前のこととして位置づいている1つ1つのことは,この人づくりセミナーでの体験と学びが大きく影響しているといえる.
やどかりの里の組織の再生を意識してスタートしたセミナーから地域づくりを意識したセミナーへ,そして自治体との協働やネットワークづくりをテーマにしたセミナーへと広がり,第6回ではいのちと暮らしを基盤にした地域づくりのあり方について展望を描いてきた.そして,今回のセミナーは,社会のあり様が大きく組み替えられようとしている状況の中で,障害者自立支援法だけに注目するのではなく,日本の社会保障制度の歴史的な流れを踏まえ,その中で介護保険法がどのようにできてきたのか,結果高齢者支援の現場で何が起きているのか,そして障害者自立支援法は何をもたらすのか,を明らかにしていく.そして,障害者自立支援法と介護保険法を切り口にしながら,その共通課題を見出し,人間中心の地域社会のあり様を描きだすことが今回のセミナーが目指すところである.
今回は企画の段階から出雲市の関係者の方々にも加わっていただき,障害分野だけでなく,介護に関わる人たちの協力も得て準備が進められ,これまでとは一味違ったセミナーになると思っている.医療制度改革や介護保険法,そして障害者自立支援法と,法や制度のもつ問題はありながらも,その中で前身の芽を見つけ,新たな展望を描いていくことを3日間のセミナーに期待したい.
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