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2007年度総括会議
創立40周年に向けたやどかりの里のビジョンを描き出す
1人1人の成長が発展のエネルギーにつながった1年
障害者自立支援法施行から2年,法への改善運動とその対応に追われた2006年度.そして,その運動を力に一歩前に歩き出したのが2007年度である.今年度は「運動と創造を両輪で進める〜やどかりの里40周年に向けた,ビジョンづくり〜」を活動方針に掲げ,取り組みを進めてきた.
今年度もっとも時間をかけて取り組んだことは,ビジョン検討委員会を立ち上げ,やどかりの里の活動理念・活動方針を描き出すことであった.めまぐるしく変化する社会情勢,多様化するニーズ,そして,活動の公共性がより一層求められるようになった.激動期にあるやどかりの里にとって,話し合うこと,学び合うこと,そして創り合うことが一歩前に進むための大きな力となった.
障害者自立支援法をはじめとした社会の動きを学習することに多くの時間を使ってきた昨年度とは異なり,今年度はビジョン検討委員会での度重なる話し合いや,里祭での語り合いなど,お互いを知ることや,やどかりの里についてじっくり話し合う機会が多かった.それだけ,学習の機会や情報共有が日常的に活動の中に定着してきたともいえるだろう.
こうした話し合いの積み重ねの集大成が,2月21日に開催された2007年度総括会議であった.社会全体の動き(大状況),埼玉県やさいたま市の動向(中状況),そしてやどかりの里が取り組んできたこと(小状況)のまとめが報告され,45名の参加者が9つのグループに分かれ,グループ討論を中心にそれぞれの1年を振り返る時間をもった.
その中で,今年度はやどかりの里に登録する271名の状況についても共有する機会をもった.登録者は昨年度末から比べると約20名の増加.その背景には,障害者生活支援センターがより公益性をもった機能を果たしてきたことや,働く場の利用者が増加してきたこと,退院支援事業による退院者の増加など,やどかりの里の1年の取り組みが大きく影響している.
271名の登録者から見えてきた新たなニーズ,多様化するニーズにどのように対応していくのか.すでに労働支援プロジェクトの取り組みや居宅介護事業所の立ち上げなど,今年度は新たな事業展開も進められた.しかし,登録者の家族の状態や地域の中に埋もれている「見えないニーズ」にはまだまだ支援が届いていない.活動の公的責任性が問われてくる中で,こうした課題に,やどかりの里がどのような機関,どのような分野の人たちと取り組んでいくのか,そして,生きている実感,働く実感を一人でも多くの人が感じられるようなネットワークづくりと地域づくりをどのように実現していくのか,40周年に向けて取り組むべき課題は大きい.
新事業移行までのタイムリミットが近づく中,運動と創造を両輪で進めていくために,1人1人が成長し,前向きに取り組んだ1年.その1人1人の思いを重ねて描き出したビジョンを現実のものにしていくことが,来年度以降の取り組みになってくるだろう.
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