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平成16年度やどかりの里総括会議
〜社会を見る目を育て,共同の運動を進める〜
2005年2月24日,やどかりの里のこの1年を振り返り,活動を総括する話し合いがやどかり情報館で行われた.今年も,メンバー,家族,職員の総勢37名が参加し,5時間近くに渡り討論がなされた.
まず前半は,障害保健福祉に関わる政策動向とその背景にある社会情勢に触れ,これから向き合うであろう社会変革の大状況を把握する時間となった.
特に,現内閣の重要なテーマの1つである三位一体改革(地方税財政制度改革)に触れた報告は,この改革を推進していくと,より強固な競争社会が作り出されることが明確にされた.
そして,国庫補助負担金の廃止削減や,保育所の公設民営化,指定管理者制度にあるような市場原理の導入と規制緩和は,公的責任性の後退と,自己責任論の助長,ひいては社会福祉の基本理念を一気に覆し,国の責務である社会保障を切り捨ていくことに繋がることを再確認した.
さらに,これらの流れは,身近な地方自治体の合併や,社会復帰施設運営費の4年連続減額支給,さらに,新規施設整備費の採択数の減少等,実感が伴うものになってきていることがあげられた.
最後に,今国会で審議する予定の「障害者自立支援法案」に触れ,サービスの応益負担や障害認定・障害程度区分の不合理さ,施設体系の安直な見直しといったキーワードから,改革の基本的視点を整理し,新制度のねらいを再確認した.
後半では,前半の討論を受けて,やどかりの里の活動を振り返り,それぞれの視点から活動を総括する時間となった.
まず,各活動場所の単位で1年を振り返り第3木曜会で総括(本紙○頁参照)された内容が報告された.
次に,生活支援活動の今年度の取り組みは,単なる施設活動にとどまらない地域開発を目指した活動展開として報告された.1つは,さいたま市内の精神障害者のニーズ把握と課題整理の取り組み.もう1つは,関係機関との話し合いや関係づくりを丁寧に重ねてきたネットワークづくりである.
これらは「やどかりの里が自己完結型の活動づくりからの脱却」を目指してきた一つの成果として確認された.
次に,法人の組織運営に関わる報告がされた.特に公益法人の制度改革の動きもあり,公益性の確保と運営主体の見直しが緊急性のある課題として確認された.また,法人会員の数を増やしていくことや後援会の組織づくり等,法人独自の活動展開と自主財源の必要性を強く自覚した.
最後に,2回に渡る状態調査から導き出された「やどかりの里の5つの課題」にどのように取り組んできたかを,総括した.そして,5つの課題が活動の基盤にしっかりと位置づいていることを再確認することとなった.
目まぐるしく変わる世の中の動きをどう読むのか,そしてどう行動するのか.同時に,やどかりの里が大切にしてきたものを,どう維持していくのか.「社会を見る目を育て,共同の運動を進める」今年度の活動方針に掲げたテーマは今後も活動の柱となっていくだろう.
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