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2.12 やどかりの里総括会議開催
今年度の取り組みから見えてきたものは
2月12日,今年度のやどかりの里の活動総括会議が30名を越えるメンバー,家族,職員で1日かけて行われた.国の動きや身近なさいたま市の動きも視野に入れながら,やどかりの里の活動を振り返った.
この1年,イラクへの自衛隊派遣や北朝鮮の拉致問題,SARS,有事法制関連法案や医療観察法案の成立と世の中が激しく動いた.正月には,将来的な精神保健福祉サービスの介護保険制度への統合の話も飛び込んできた.
昨年4月1日,さいたま市が政令指定都市になり,市内は9つの行政区に分かれ,新しい体制で新年度が始まった.そのような状況下,今年度やどかりの里が1番力を注いで取り組んだのは,ネットワークづくりであった.
委嘱を受けて,さいたま市障害者施策推進協議会,さいたま市精神保健福祉審議会,厚生労働省の主催する精神障害者の地域生活支援のあり方に関する検討会など,様々な委員会にメンバーや職員が参画した.行政や関係機関と同じテーブルについて協議できたことは,大きな意味があった.
また,旧3市(大宮・浦和・与野)の各団体組織が,要望運動を主な目的に,市内全域でまとまっていくために動いた.さいたま市精神障害者小規模作業所連絡協議会,さいたま市精神障害者施設連絡会が発足し,やどかりの里の各施設も名前を連ねた.来年度には市内にある約50か所の身体・知的・精神障害者の施設が連絡会を発足していく予定だ.
市内5か所の精神障害者地域生活支援センターが連携して作るニュースレターの創刊,市内の6つの精神病院やさいたま市保健所,生活支援センターと共に学ぶ退院促進についての学習会も始まった.
様々な切り口でネットワークづくりを意識し,「空中浮遊都市」やどかりの里の脱却を目指してきた.市内の精神保健福祉サービスについて障害や施設種別を超えて,検討し実現できる基盤づくりに着手した年となった.
一方,もう1つの課題は財政基盤の確立であった.今年度は,バザーと夏の響きコンサートへの取り組みで200万円の法人独自の自己資金を獲得した.その資金を元に「活動準備基金」がスタートした.補助金に依拠できない新しい活動の立ち上げや,法人独自の活動の資金に充てていくものだ.初年度である今年は,日米セミナーやエンジュのお弁当利用者の状態調査,共同住居型の新たなグループホームの立ち上げに活用された.
社会復帰施設の補助金削減や,小規模作業所の国庫補助金が今年度から2年連続して1割ずつ削減される動きもあり,法人独自の自主財源の必要性を強く,また緊急性のあるものとして自覚した.
精神保健福祉を取り巻く状況は予断ならない.目まぐるしく変わる世の中の動きをどう読むのか,どう行動するのか.同時に,やどかりの里の大切にしてきたものを,どう維持していくのか.現実の厳しさを知る程に,漠然とした重たい気持ちになるが,どんな時も将来に夢を持って活動に取り組んで行きたい.
平成15年度 第5回定例理事会開催
開催日:平成16年2月24日
出席者:土橋敏孝,増田一世,浅見典子, 香野英勇,
辰村泰治,吉江まさみ, 山崎光夫
委任状提出:柳義子,三石麻友美
第1号議案:処務規程(案)検討
本規程は多様に広がった活動において,理事長や施設長等が不在時の管理者と決裁者を規程したものである.施行については16年4月を予定している.次回までに規程案を各理事が検討の上,次回理事会において議論,承認することとなった.
第2号議案:補助金単価変更に伴う補正予算検討の件
当初予算より作業所の国庫補助金は10%削減され合計66万円減額,授産施設,援護寮,福祉工場は3カ所合計で244万円減額となった.不足分に関し新たに補正予算を組むことが検討されたが,財源がない状況である.やどかりの里全体としの総予算は変更がないので,今年度は,当初の歳入予算が達成されなかった状況が明確になる形で決算処理をし,新たな補正は組まないことが決定された.
第3号議案:その他
・人事関係
平成16年度採用の職員は作業療法士を含め3名,3月末で退職1名.
・ショートステイ事業
平成16年度から受託できるようさいたま市と折衝中.市内に唯一の事業として公的な役割を担い,他の支援センター,作業所と連携をとり,市内の精神障害者にとって使いやすいものとなるように準備を進める.
・エンジュお弁当利用者への状態調査実施
2月21〜22日にお弁当利用者20名への聞き取り調査を行った.4月17日(土)に本調査の報告会を予定.
・避難訓練実施
2月5日(木)援護寮・授産施設合同の避難訓練実施し,無事終了した.
・精神保健福祉をめぐる情勢について説明
社会復帰施設の補助金不採択問題の今後,小規模授産施設の補助金50万円削減問題,支援費制度から介護保険化の動きをどう読み解くか,これに伴う全国精神障害者社会復帰施設協議会の会長のコメント,厚生労働省の各種検討会の動き,さいたま市の障害者施策推進協議会等々,情勢が説明され情報が共有された.
・理事改選に向けて
平成16年は理事改選の年に当るが,メンバー代表理事のうち吉江まさみさんが退任の意向.ついては新たにメンバー代表理事について選出をする.
≪メンバー代表理事の選出について≫
やどかりの里の社団法人としての運営を担う理事として,メンバー代表となる人を以下の要領で選出します.
1.定数:3名
2.選出方法:立候補者に対する選挙
3.立候補受付期限;3月25日(木)
4.立候補申出場所:法人事務局 浅見迄
5.その他;選挙管理委員会を組織します.
選挙の日時については未定ですが,総会5月29日(土)において正式決定となります.
次回理事会:3月26日(金)午後2時から やどかりの里本館2階事務所
(浅見 典子)
第三木曜会の報告
来年度の事業計画を考える
2月19日(木)の第3木曜会では,(1) 社団法人のメンバー選出理事改選 (2) 来年度の事業計画 1) 来日メンバー受け入れを考える集い2)
バザー 3) コンサート 4) 法人会員親睦旅行について話し合われた.
(1) メンバー選出理事改選について
法人理事改選期に伴い,メンバー選出理事の立候補者を募るという連絡があった.定員枠は3名なので,立候補者が3名以上集まった場合は選挙を行う.また,3名の場合はメンバー全員に承認をもらうよう手続きを取る.立候補者は3月末までに,総務へ届け出するよう手続きを決めた.
(2) 来年度の事業計画について
1) 来日メンバー受け入れを考える集い
今回の報告にあたり,先日,迎え入れを企画した集いの世話人が集まり,振り返りを行った.前月の第3木曜会での振り返りでも全体としては好評であったことや,世話人としても充分な手応えと成果があったことから,今後も迎え入れを継続したいと提案された.また,集いは有志の集まりとして会合を開いてきたが,お金の管理や運営面で多少の無理もあり,今後も継続していくには職員にも役割を担って欲しいとの要請があった.これを受けて,職員の態勢について生活支援センター本部会議で検討していく事となった.
2) バザー実行委員会
バザーやコンサート等で獲得した収益金は,やどかりの里活動準備基金とし,配分委員会によって,配分申請のあった事業を審査する.そこで,配分金の額を検討し支給が決定される.やどかりの里独自の事業については,自前の資金づくりが必要であることが確認された.バザーには,来年度の自治会館の使用にまつわる課題がある.しかし,地域の方々との交流の機会であり,資金獲得の上でも必要な活動であることを,もう一度各活動の場で確認していくことになった.また,今年度入職1〜3年目の職員が事務局を担ったことがそれぞれの力量形成に繋がったのではないかという意見が出た.次回も職員の力量形成の場としても活用できたらいいのではないかと話し合われた.
3) コンサート実行委員会
今年度のコンサート委員会は「夏の響きコンサート実行委員会」を内外の方々と組織し,コンサートを開催した.「命の尊さ」や「戦争」や「人間の尊厳」といった大テーマから,準備も大変であったが,来て下さった方々からの評判もよく,収益も上がった.今回のコンサートは,中村さん(作曲家)との出会いがきっかけとなり形となった.収益活動として考えると様々な形での仕立てが考えられるが,人との出会いや企画を大切にしながら,やどかりの里としてメッセージを伝えていけるひとつの取り組みとしていきたいと確認された.
4) 法人会員親睦旅行会
今年度を振り返り,「メンバー,家族,職員で関わる機会が少ない現状を考えると,あった方がいい」「来日したアメリカのメンバーも楽しんでいたから,来年度もプログラムに組込みたい」「行きたい人がいれば,規模が小さくなろうとも継続して交流の場を持ちたい」等意見が述べられ,来年度も開催を検討していくことが確認された.
第3木曜会に参加していたメンバーから,「もっとメンバーが会に参加して欲しい」との声があった.会員全体の情報共有の場として貴重な会であり,たくさんの参加者で意見交換をし,より良い活動を行っていきたい.
(鈴木 裕貴)
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