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記事>
やどかりの里がこの1年で手にしたもの
5つの課題を基盤に取り組んだ今年度の活動の見直し
2003年2月6日,やどかりの里の1年を振り返り,総括する時間を設けた.数年前までは,各部署の責任者が集まり,活動の総括をしてきたが,ここ数年はやどかりの里に関わる多くの人とその場を共有し,話し合えるものとしてきている.今年もメンバー,職員29名が参加し,5時間近くに渡る話し合いとなった.
まず前半は,この1年の社会の動きの中で,やどかりの里の活動がどのように取り組まれてきたのかを,参加者それぞれの目を通
して振り返り,情報や気づきを共有する時間となった.そこで共通して出てきた事は,教育基本法の改正問題や有事法制の問題,また私たちにより身近なところでは支援費制度の導入や,心神喪失者等処遇医療観察法案など,社会全体が思わしくない方向に向っていることが見えながらも,そこにきちんと発言できる力を持ち合わせていない自分たちの弱さであった.
また,国・県・市の動きについて,どのように情報を集め,どのように受け止めるのか,その上で単なる要求運動ではなく,きちんと要望できる力をつけていく必要があるのだということを再認識することで,我々の学習課題がより明確になった.そして,これを県内,市内の関係機関とのネットワークづくりの中で取り組んでいくことの必要性についても再認識された.
後半では,やどかりの里が今年度どのようなネットワークに関わり,連携を築いてきたのかを話し合った.今年度ネットワークづくりに積極的に取り組んできたことは,県内,市内と多岐に渡る様々な会議等への出席が多くなってきていることにも表れている.障害者計画策定に関わる学習会にはメンバー,職員が参加し,障害種別
を超えた人たちと学びの場を共有し,より広い視野で考える機会ともなった.また障害者施設連絡会をはじめとした関係団体との集まりの中でも,さいたま市としてのまとまりをどのように組織化していくかが今後の課題として明確になってきている.ネットワークづくりは,やどかりの里にとって単なる横のつながりに終わらない意味をもつものとなり,今後の活動の柱であることがより明確になった.まさに「やどかりの里が自己完結型の活動づくりからの脱却」を目指してきた一つの成果
としてみることができる.
最後に,2回に渡る状態調査から導き出された「やどかりの里の5つの課題」にどのように取り組んできたかを,一つひとつ見直す作業を行った.そして,この5つの課題が活動の基盤にしっかりと位
置づいていることを確認した. この振り返りを踏まえると,5つの課題をこれからのやどかりの里の活動の指標・指針にしながら,メンバーと職員の協働で進めていく活動づくりをさらに発展させていくことが,次なる活動の柱となるであろう.
第三木曜会報告
エンジュの5年の活動のあゆみと,
来年度事業についての検討
今月の第三木曜会は2月20日(木)に行われた.
1.「通所授産施設 エンジュ」5周年活動報告
エンジュは1997(平成9)年から,高齢者や障害を持たれた方など,食事づくりが困難な方へ食事サービスを行っている.去る2月8日,様々な形でエンジュに関わる方々へ向けて5周年の活動報告会が行われた.今回は第三木曜会での報告となったが,2度目の報告のせいか,皆落ち着いた様子であった.
エンジュで働くメンバーが司会を務め,1日の流れや,利用者数等のデータ,利用者へのインタビュー等がビデオやスライドで紹介された.特に利用者の方からは,「自然に体重が増えた」「声を掛けてくれて嬉しい」等の声が聞かれた.また,「事故で右半身が麻痺しているが,たくさんの絵を描いていきたい」と夢も語ってくれた.エンジュでは,毎週ミーティングの時間を設けたり,情報を共有するためにファイルが置いてあったりと,皆が主体的に活動を作っていくこと,働きやすい環境を作っていくこと等を大切にしていることが伝わってきた.
そしてそれらの報告が終わった後,2人のメンバーが体験発表を行った.「遅刻してしまうことが多かったが,お弁当を待っている人を思い遅刻が減った」「配達先で利用者の方に励まされた」「働く時間を増やしたい」等が報告された.エンジュで働くことで自信がついた,という言葉が印象的であった.
これらの報告を受けて,エンジュは食事を通して,地域に根ざした安心感のある暮らしを届けているのだと感じた.
2.検討事項
1)新規プロジェクトより
生活支援センターでは,来年度より退院促進事業を発足する予定である.その活動の拠点として,本館の2階を使用できないか,という提案があり,出席者から承諾を得た.
2)やどかりの里の資金づくり
補助金に依拠した活動になっていないか.補助金の運用には制約もあり,自前での資金獲得を意識していこうという提案があった.一例として,バザーやコンサートを行うこと.その際,資金が必要な所が取りまとめるのではなく,全体で取り組むことであること.そこで集まった資金を必要な所に分配できるよう実行委員会を設けることが確認された.
3)人づくりセミナーについて
これまで5回開催された「人づくりセミナー」であるが,第6回セミナーを開催する前に,5回までの振り返りを行いたい,他の行事との兼ねあいから厳しい,等の意見が出され今年度は残念ながら見送ることになった.
3.インフォーメーション
1)ソフトバレーボール大会への参加の呼びかけ
第3回全国障害者スポーツ大会のさいたま市予選会の知らせが届いていることが司会から紹介された.是非参加したいと話が盛り上がり,やるからには世界制覇を目指そう,等の意見があった.参加希望者を募っている.
2)生活支援センターメンバー親睦会について
開催日は3月18日で,会場は桶川市民ホール.参加費用は昼食代を含めて1,000円.
参加希望者は浦和生活支援センターの米波,渡辺(奏)まで.
(長谷川健一)
平成14年度
第4回定例理事会報告
開催日時:平成15年1月11日(土)
午前11時〜11時40分
場所:さいたま市大原3−10−1
埼玉県障害者交流センター第3研修室
出席者:土橋敏孝,増田一世,柳義子,吉江まさみ,香野英勇,辰村泰治,
島田喜代子,浅見典子,三石麻友美
委任状提出:山崎光夫,粕谷慶治
欠 席:志村澄子,孤嶋圭子
議 題
(1)グループホーム関する報告
グループホームの設置申請書類に関し,当法人から埼玉県へ提出した質問事項の回答について.
(2)総会,理事会日時の検討
3月28日(金)予算及び事業計画審議
5月9日(金)決算及事業報告審議
5月24日(土)総会
(3)来年度職員採用途中経過報告
生活支援職員の追加募集及び1次試験の結果,現在1名が2次試験の実習に臨んでいる.
非常勤より常勤採用1名決定.
(4)その他 ・エンジュの5周年活動報告会開催 ・夢を語りつぐ会開催
次回理事会は3月28日(金)午後3時より
総会のお知らせ
今年の総会の日時は理事会において以下の通り決定しました.
日 時 平成15年5月24日(土)
午前10時から 場所 やどかり情報館 2階ホール
場 所 さいたま市染谷1177−4 (市営霊園の近くです)
「社団法人」は民法第34条で規定され,一定の共同目的のため1つの組織として意思を持って行動します.
・会員という構成員が存在すること
・法人の基本事項が定款によって定められていること
・会員全員で構成される総会が最高の意思決定機関としておかれ,会員は総会を通
じて多数決の原則によって機関を監督し,社団法人の運営に参画する
これが社団法人の特徴であり,法人運営にとって一番大切なのが総会です.是非出席下さい.審議の内容等は別
便でご案内します.
なお午後からはやどかり研究所主催の学習会,「やどかりの里の創世記の群像〜谷しおりさんと私〜」の開催を予定しています.やどかりの里の長い歴史の中に埋もれてしまった,谷しおりさんを始めとする創設期の数名のメンバーに焦点を当て,柳義子さんが講師となり学習を進めます.やどかりの里の原点を共に見つめてみませんか?出席をお待ちしております.
(浅見 典子)
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