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機関紙「やどかり」2月号
(2007.02.15発行)


<1面 記事>

いのちを守り,「響き合って生きる」街へ
〜イトロ・ツアー・フォー・ピース2007さいたま公演開催に向けて〜

 
 やどかりの里は,5月,チェコ少女合唱団イトロをお招きしてコンサートを開催する.昨年,実行委員会を組織し準備を進めてきた(機関紙2006年7月号参照)が,今月よりチケット販売を開始,当日に向けて本格的に動き出した.

 このコンサートの企画には,3つの目的がある.
 1つは,いのちや平和であることの尊さを多くの人たちと改めて見つめ直したい,ということ.

 2つめは,近年,障害者自立支援法の強行施行に見られるような,人々の権利をないがしろにし,いのちが削られてしまうような状況に,私たちがおかれていることを伝えていくこと.

 3つめは,これらのことを多くの方々と共有し,響き合いの輪を広げていく.現実問題としてやどかりの里の財政基盤づくりの一環として取り組むことになる.

 前回,2003(平成15)年8月に開催した「夏の響きコンサート」に引き続き,いのちと平和をテーマにしたコンサートである.
 当日のプログラムは,チェコ出身の著名な作曲家ドヴォルザークなどの作品のほか,被爆体験の実話を基に綴った歌2曲も予定されている.この2曲を,イトロの少女たちが日本語で歌い上げる.被爆の体験の悲惨さ以上に,澄み切った歌声とともに生きることの尊さや幼子を生かせようとするメッセージが伝わってくる.

 日本では,障害者自立支援法が私たちの声のとどかぬまま強行採決され,そして,生きるために必要な支援を受けることを益とされてしまうことになった.追い詰められた親子の心中事件も起きた.
 教育基本法改正,憲法改正の動き,労働時間規制の見直し,など障害保健福祉分野にとどまらない,大きな歴史のうねりの中に私たちはいることを感じる.
 こうしたときだからこそ,守られていることがあたりまえであろうはずの,いのちや平和についてその尊さを確認することが大切ではないだろうか.そしてこうしたことを守るために,あるべき未来像を描きながら,市民として常に声をあげていく,その延長線上にこのコンサートもあろう.

 今回のコンサートは,リニューアルしたやどかりの里後援会の主催企画でもある.やどかりの里は,今,財政基盤が大きく揺るがされ,障害者自立支援法に示される新事業への移行を考えても,未だ活動の展望が描けない厳しい状況である.このコンサートを通して,後援会と一体となって多くの方々と手を携えて行く,新たな一歩を踏み出して行くことになろう.
 そして理屈なしに,彼女たちの澄んだ歌声は心に響く.一人でも多くの方々にお聴きいただけるよう,精力的に取り組んで行こう.


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