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豊かな暮らしを創り出すこと
昨年10月31日に障害者自立支援法が成立し,2006年は今後の活動を展望していく上でも重要な1年になる.社会保障制度改革や医療制度改革など,社会福祉を取り巻く状況も依然厳しい状況が続く.4月から施行される障害者自立支援法は様々な問題を残したまま,具体的なことは213項目の政省令に委ねられるという不透明な状況にある.世帯にかかる定率負担の仕組みの問題,自立支援医療の問題,再編される事業体系の問題など,やどかりの里としても今後の方向性について検討を始めていかなければならない.
1月には法人内に自立支援法に関する対策本部を立ち上げ,3つのワーキングチーム(居住・就労・生活支援)を編成してやどかりの里におけるそれぞれの事業内容を検討し,整理する.同時に,法によりやどかりの里のメンバーの暮らしがどのような影響を受ける可能性があるか,ということも検討する.
やどかりの里では,この間,障害者自立支援法に関する情報共有に努め,国会議員に対する要請活動にも積極的に参加してきた.法律の成立過程に自分たちの声を届けるべく1人1人が実感をもって関わったことは,多くの職員,メンバー,家族の問題意識を深め,今後の運動に向けてのエネルギー源となるのではないか.
また,さいたま市においては,増田が施策推進協議会の委員としてワーキングチームの取りまとめを引き受け,障害者の相談支援システムの構築に関しての意見を取りまとめたり,さいたま市保健所と市内5ヶ所の生活支援センターとの研修会の企画など,行政や他団体との取り組みの機会が増えた.障害者施設との関係でも協議の機会が増え,精神障害の問題だけでなく,障害の違いを越えて,さいたま市における障害者福祉の展望を描く上でも重要な機会となっている.
現在,やどかりの里は,約200人のメンバーが利用している.しかし,まだ必要な支援を求めている人々が多数いるはずであり,そうした人たちの暮らしの実態把握に努め,障害のある人たちの暮らしが本当に豊かになっていくための仕組みを関係する人たちとともに知恵を出し合い,検討し,つくり出していくことこそが,今やどかりの里が取り組むべきことだろう.
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