-TOPICS-

機関紙「やどかり」1月号
(2005.1.15発行)


<1面 記事>

あけましておめでとうございます


 昨年中はいろいろお世話になりました.本年もよろしくお願い致します.
 昨年は,台風や豪雨によるたびたびの水害,浅間山の噴火,そして新潟県中越地方における震災や釧路沖における地震等,列島を災害が襲ってきたと表現できるような災いの年でした.選ばれた漢字も「災」であり,その裏側には「幸い」を望む祈りのようなものを感じます.

 さて,やどかりの里では,昨年の5月には定例の総会が開かれ,再度,理事長の職を担うこととなりました.早いもので2年間の1期がすでに終了し,新たな時を迎えたことになります.総会前の理事会ではメンバ−の中から理事会の中で責任ある立場を担いたいとの発言もあり,心強く感じますと共にやどかりの里の未来をどのように描くかが問われていると実感させられました.

 昨年1年を振り返ってみますと,2月には「エンジュ」のお弁当利用者の状態調査,7月の里祭,人づくりセミナ−,10月のバザ−,11月の法人会員親睦旅行と日米メンバ−交歓会等を行い,それぞれ成果を挙げてまいりました.それとともに,さいたま市におけるやどかりの里の役割を果たしていこうと,ネットワ−クづくりや市内の精神科病院からの退院促進プロジェクト等の取り組みを実行してまいりました.全てが順調に行っているわけではありませんが,期待に応えていける態勢づくりを目指しています.

 やどかりの里は,35年の歴史を積み重ねてまいりました.その間多くの危機に遭遇しつつ,会員の方々の支援も含めて乗り切ってまいりました.今年の7月には簡単な総括をしたいと考えております.

 さて,目を国の施策に向けてみますと,10月12日に行われた第18回社会保障審議会障害者部会で発表された「今後の障害保健福祉施策について(改革のグランドデザイン案)」によると,「障害保健福祉の総合化」「自立支援システムへの転換」「制度の持続可能性」が取り上げられ,障害者に共通の「障害福祉サ−ビス法(仮称)」が提案されました.しかしながら,現在の国の財政状況や財源の裏づけのないまま市町村への権限の移譲を考えた時,十分な対応が行われるという確たる保障もなく,むしろ今まで行ってきたサ−ビスの低下を危惧するのは精神障害者だけではなく,障害者全体,ひいては国民全体の不安の材料になりかねないと思われます.

 やどかりの里としては,メンバ−が心ゆくまで安心できる条件を整え,次のステップへの足がかりが得られる支援をするとともに,働く場の開拓や生活の場の拡充,必要なサ−ビスの用意を具体的に進められるよう皆で努力していきたいと考えます.より充実した活動の実現に向けて,今後もやどかりの里の活動へのご協力をいただきたいと存じます.
 2005年が,我々にとっても皆さんにとっても素晴らしい年となりますよう祈念したいと存じます.頑張りましょう.

やどかりの里理事長 土橋敏孝

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