-TOPICS-

機関紙「やどかり」1月号
(2003.01.15発行)


<1面 記事>

謹賀新年

 昨年は、やどかりの里にとっては、新しい出発点となった年です。
 昭和45年にやどかりの里が創られてから32年間、中心になって取り組んでこられた谷中理事長が退任され、新しい指導態勢のもとで新たな旅立ちをすることとなりました。
 目指すものは、地域の中で、地域の住民と共に、心の病に苦しむ仲間の生活の場や働く場、憩いの場等を用意し、地域精神保健福祉の充実を図ることです。
 やどかりの里が全国の関係者の先進的役割を果たしつづけることを願いつつ、これからは、地元さいたま市にあって、さいたま市の精神保健福祉の充実に寄与できることを願って、精神病院に長期入院されている方々の地域での暮らしを可能にする取り組みに多くのエネルギーを注ぐつもりでおります。
 今年も皆様方と力を合せよい年を迎えたいと願っておりますので、ご協力ご支援を賜りますことをお願い申し上げます。
 終わりに、皆様方の益々のご清祥とご多幸をお祈り申し上げます。
 
理事長 土橋敏孝


第三木曜会報告

「さいたま市障害者計画の経緯」
「新年度の生活支援の取り組みについて」

 12月19日に開催された第3木曜会では,1.さいたま市の障害者計画.2.社会的入院を解消していくための取り組み.の2点について話し合われた.

1.については,さいたま市の保健福祉総合計画と障害者計画の検討委員として参加している増田さんより,計画の大枠と意見が述べられた.現在さいたま市では政令市への移行を目指して,保健福祉総合計画のもとに障害者計画をはじめとして,保健・福祉分野の5つの計画策定が進んでいる.
  さらに,増田さんは次のような問題点を指摘した. 「市内の障害者にアンケートや障害者団体のヒアリング等を行ったが,現在精神病院に入院中の人たちの実態把握は行われていないこと,『健康を守るのは自分の責任』という国の大きな流れに則したもので,健康の自己責任が強調され,自治体としての責任がわかりづらいこと,保健,福祉の連携,行政,事業者,市民の連携が大切ということは謳われているが,実際にどのような連携が図られていくのか,見えづらいこと等が挙げられた. そして,それぞれの計画がさいたま市のホームページ,各行政センターの情報コーナーで閲覧できること,2002年12月10日〜2003年1月10日まで市民の意見を募集していることが報告された.
  増田さんは「こうした計画づくりが他人事ではなく,自分たちの問題だと考え,計画に目を通 し,それぞれの意見を寄せていくことが大切」と発言した.
  その後の質疑応答では,審議会や協議会で傍聴している職員より「委員の意見が反映されていない印象.計画づくりもほぼ終りに近づいているので,今後に向けて早急な見直しが必要と思う」と発言があった.またメンバーからは「今回の計画について,市民の中できちんと討議されていないのが問題なのでは」という意見や,「今後もパブリックコメントなどを通 じて自分たちの意見を伝えていけたらいいのではないか.これからの見直しについてもやどかりの里総体で出せば大きな力になるのではないか.市には期待している」との意見が出された.今後に向けては,国の動きを把握し,総合計画,障害者計画について各部署で話し合い,関心を持って取り組んでいくことが大切であると確認された.

 また2つ目の社会的入院を解消していくための取り組みについて,三石さんから説明があった(詳細は機関紙11月号を参照のこと).事業の取り組みとしては,メンバーとともに進めていきたいとの提案があった.どのような支援やサービスが地域にあれば,ひとりでも多くの人が地域で安心して暮らしていけるのかといったことを,職員,メンバーで一緒に考え,取り組んでいくことも事業の柱であることが説明された. また,この取り組みを通して,援護寮の機能も見直しをしていくという説明があった. 数人のメンバーより「今まで通りの利用ができるのか」という心配の声も出されたが,メンバー1人1人が安心して気軽に利用できる援護寮の機能は今までと変わらないことも確認された.今後援護寮の利用について,新しい取り組みの進行状況も踏まえ,話し合いを持つことになった.

 今回参加して思ったのは,自分達の暮らしを自分達で決めて生活していこうとする時,いかにそれを決めるプロセスが大事かという事を考えさせられた.遠く市や国で話し合われていることも,実は自分たちの暮らしに繋がっており,無関心ではいけないという事を感じた木曜会であった.

(鈴木 恵)

 


 

<12月の動き>

12/3 さいたま市保健福祉総合計画協議会に増田出席,宗野(政)傍聴
12/3 たまがわネット主催精神保健福祉講座に香野講演,工藤書籍販売
12/3 「さるす」編集会議に長谷川出席
12/4 八尾市役所障害福祉課職員1名体験研修
12/4 通所授産施設星雲工房職員1名体験研修
12/5 埼玉県共同募金会の平成13年度事業監査
12/5 埼玉県精神保健福祉士協会役員会に白石,堤,鈴木(恵)出席
12/6 ルーテル学院大学スーパーバイザー会議に高村出席
12/6 早稲田医療技術専門学校看護学科学生41名体験研修,宗野(政),辰村講義
12/6 埼玉県社会復帰施設運営協議会生活支援センター部会に
     三石,白石,渡辺,宗野(文),福田,福島出席
12/7 ソーシャルワーク研究公開シンポジウムに
    
白石出席,渡辺,檜山参加,長谷川書籍出張販売
12/7 新潟臨床心理士会主催学校心理臨床事例グループスーパーヴィジョンに柳参加
12/7 社会福祉現場実習関東甲信越ブロック研究協議会大会にて三石発表,
     黒崎書籍出張販売
12/7 授産活動活性化対策セミナーで辰村講演、斉藤,堤,峯野,香野(恵),
    増田,工藤参加,星野書籍販売
12/8 関分心理教育研究会事例グループスーパーヴィジョンに柳参加
12/9 新潟信愛病院デイケアセンター職員に対して柳研修
12/10 浦和障害者施設連絡会に白石出席
12/10 ヘルスケアネットワーク世話人会に増田出席
12/11 さいたま市障害者計画を考える学習会に増田,福島,黒崎参加
12/11 小岩保健センターにて香野(英)講演
12/11 フローラルの森バザー打ち合わせに川口,福田出席
12/12 「さるす」特集座談会に増田出席,長谷川取材参加
12/12 「人力車」にあゆみ舎出店
12/13 埼玉県精神障害者小規模作業所連絡会役員会に鈴木出席
12/13 くるめパソコン作業所職員3名体験研修
12/13〜15 第6回日本健康福祉政策学会にて増田,三石,白石発表,
     浅見,辰村,堤,香野(英),檜山,渡辺,鈴木(裕),黒崎参加
12/17 埼玉県立精神保健福祉センターデイケア部門の
     利用者7名,スタッフ1名が体験研修
12/17 埼玉県精神保健福祉協会将来構想検討委員会に宗野(政)出席
12/18 亀田町精神保健福祉講座にて柳講義
12/18 埼玉県セルプ協理事会に増田出席
12/18 生活訓練施設梅の里職員2名体験研修
12/18 埼玉県精神障害者小規模作業所連絡会南部地区会に鈴木(恵),
     中村,川口,福田出席
12/18 「人力車」定例会に川口・竹村(重)出席
12/19 生活支援センター主催「クリスマスケーキを食べる会」開催
12/19 池袋ジュンク堂「北海道べてる」トークライブに工藤参加
12/19 「人力車」にあゆみ舎出店
12/20 埼玉県立精神保健福祉センター就労支援プログラム研修に
     宗野(文),高村,渡辺参加
12/21 やどかり研究所運営委員会開催
12/21 新潟心理査定検討会に柳参加
12/24 新潟信愛病院デイケアセンター職員に対して柳研修
12/28 「年越しそばを食べる会」開催


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