|
チェコ少女合唱団≪イトロ≫

ボヘミアの古都フラデッ・クラーロヴェーを本拠地とし、世界各国で「神秘の歌声」と名声をほしいままにする“イトロ”(朝焼け)。その驚異的な実力は、ここ日本でも着実にファンを増やしつつある。
1973年に創立されて以来、実に21回の優勝を誇り、特に2006年には中国・厦門で行われた第4回世界合唱大会に出場、4部門に参加し3部門で優勝、残る1部門で準優勝(出場423団体)する等快挙を遂げる他、イギリス、ドイツ、フランス、スイス、イタリア、スペイン、ハンガリー、ロシア、カナダ、アメリカ、中国、香港等、その公演は世界中に及ぶ。2003年にはミュンヘン響と「プラハの春」国際音楽祭に出演、モーツァルト作品の初演を行って話題を集めるなど、その活躍ぶりは枚挙に暇がない。
飛躍の背景には、世界中他に類を見ない徹底した教育プランがある。4つの予備課程には約500名の生徒が学び、その中から選抜された最優秀の35名のみがステージに立つことができる。5歳から17歳までの生徒達は、グループ・レッスンにてハーモニーを徹底的に学び、帰宅後も練習や自己学習を欠かさない。
また生徒達は“イトロ”での団体活動を通し、グループの一員としての大切な要素を学習する。喜びや悲しみを分かち合いながら、共に困難に立ち向かい、互いを深く理解することによって歌うことの本質を学ぶのである。これらの達成と同時に謙遜や献身の心を培い、合唱にも一体感が生まれるのだ。
こうして生まれる音楽には、女声合唱の課題とされる各声部の微妙なバランスに全く弛緩がない。音楽監督のスコパル教授は、音楽教育法および心理学の研究を生かした合唱指導を長年行っており、時に骨太ともいえる力強さを感じさせる背景には、堅固な教育理念と完璧に構築された理論が結びついているのである。
「まさに驚くべき、そして羨ましいばかりの規範的な規律」(独・フランケンベルガー・アルゲマイネ)等世界各国で絶賛、「イトロは、アメリカの全合唱団の歌唱様式や性格を変えた」(トロント大学ラーオ教授)とまで評されている。
|