大地に生き人々に育てられて
ふり返れば保健婦の道


  版元:やどかり出版
A5版  226頁
本体価格 2,500円
ISBN4-946498-61-3

在庫あり
著者 今野勝子
編者 
今野勝子の歩み編集委員会  全国保健師活動研究会
初版発行 2002年12月
 

1977(昭和52)年,今野さんは定年退職までの日々,仕事の合間をみては,今までの保健婦業務のまとめを,統計表なども入れながら,こつこつと書いていました.同じころ,昼食後のゆっくりできる時間に,目を細め,たばこをおいしそうに吸いながら,……「百日咳に罹った娘を家に寝かせたまま,仕事に出かけて,息がしているかどうかハラハラし,母親として本当に申し訳けないと思った」ことや,「母性クラブの活動」,「駆虫対策で回虫が排泄された話」……等々を,断片的にぽつりぽつりと話してくれました.

 私はこの話を聞かされて,保健婦活動の原点は変わらないんだと思い,いつか「今野さんの歩み」を体系的に聞いてみたいと思うようになりました.しかし,その「いつか」の機会が作れず,心にひっかかった状態で年月が過ぎ去っていったのです.    1991(平成3)年にやっとその時が来ました.松島で開催された「第12回東北地区自治体に働く保健婦のつどい」の記念講演に,今野さんの承諾を得て「私の保健婦活動」という題名で話していただくことができたのです.

 その後,「自治体に働く保健婦のつどい」が,先輩の活動を綴る「予防活動に生きる」シリ−ズの出版に取り組み始めましたが,東北地区では「今野さんの歩み」をということで,今野さんに白羽の矢が当たりました.

 80歳を過ぎた今野さんが,今回も正確な記憶をもとに,膨大な原稿を書かれたことには,ただ驚くばかりです.長い間大切に保管されていた貴重な資料も,今野さんのご好意によって寄贈いただき,新たに私たちが取り組んだ「保健婦資料館」(長野県穂高町)に展示することができました.

 たくさんの保健婦たちが,この本から日本の保健婦のありのままの歩みを読み取り,混沌とした状況の今の時代に,ひとすじの道を開くことができたらと思います.
(「編集後記」より抜粋)

 



目次


 はじめに
 氈D私の歩み
  1.貧困のどん底で
  2.産婆の資格を取る
  3.隣保館事業,東北更新会事業
  4.師匠「今野ひで」の養女となって
  5.国民健康保険組合の保健婦となる
  6.国民健康保険組合が公営となる
  7.養母「ひで」の死と「保健婦」の選択
  8.石巻市国民健康保険の保健施設
  9.私の保健婦活動を導いてくれた人々
  10.出合いがすべて私の学びでした
 あとがき
 年表 私の歩んだ道
 .母の歩んだ道
  1.祖母ひでと母
  2.父と母のこと
  3.厳しく,たくましく,明るい子育て
 。.座談会
 「.資料編
 国保と共に30年
  国保創設時代
  昭和20年から30年にかけて
 乳幼児の保健と母性教育について


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