セルフヘルプグループに関する研究活動
当事者に学ぶ 精神障害者のセルフヘルプ-グループ と専門職の支援


  版元:やどかり出版
A5版  277頁
本体価格 2,500円
ISBN4-946498-51-6

在庫あり
著者 
半澤 節子
初版発行 
2001年11月
 

 筆者が「セルフヘルプ-グループから学ぶ」というテーマで書いてみようと思ったのは,自分自身のセルフヘルプ-グループ体験が大きく作用しているからである.筆者にはセルフヘルプ-グループにメンバーとして参加して,彼らとともに力を回復した経験がある.(中略 )人はさまざまな人生のターニングポイントでだれかに助けられる.そうした場の1つがセルフヘルプ-グループである. 専門職であってもなくても,セルフヘルプ-グループという「体験を分かち合うという場」のおもしろさについて,もっと知りたい,考えてみたいという関心を抱いていただきたいものである.しかし,敢えて言うなら,専門職にはぜひ,「人と人が支え合う」という対人援助の原点を,時々だれかと一緒に考えていただきたい.そして,そんな時,本書を思い出していただければ幸いである.
半澤 節子(はしがきより)

 本書の著者である半澤節子さんは,自らの体験から発して精神障害のある仲間たちや,それらのグループを支援する人びととの出会いという貴重な体験から研究関心を深めてきた.そうした営みから始まる研究意欲を大学院における研究活動につなぎ留めながら修士論文としてまとめられた.その研究活動の成果 が「やどかり出版」顧問の西村恭彦さんや代表の増田一世さんの眼に止まり,公刊のチャンスを得た.修士論文を改めてまとめ直したものが本書となって世に問いかけ,さまざまな評価を受ける機会は,半澤さんにとってなんと幸運なことであろうか.
大正大学教授 石川 到覚 (推薦のことばより)



目 次

推薦のことば  石川 到覚
 はしがき
 序章 私的体験の世界
 第1章 精神障害者が語る現状と専門職への期待
  1. 病いを持ちながら社会に開かれるということ【事例1】
  2. 精神医療を受けた経験者だからできる社会的活動【事例2】
 第2章 専門職が支援するセルフヘルプ−グループの実際
  1. 個別援助の限界とグループづくり【事例3】
  2. ボランティアとして参加する作業所職員【事例4】
  3. 同じ社会でともに汗を流し苦しみ涙する仲間【事例5】
  4. クラブハウスにみるセルフヘルプの実際【事例6】
 第3章 これまでのセルフヘルプ−グループと専門職についての研究
  1. 精神障害者セルフヘルプ−グループ組織化の歴史
  2. 専門職の関わりに関する研究の動向
  3. 全国の精神障害者セルフヘルプ−グループ(岩田による調査を中心に)
  4. 専門職の支援を改めて見直す意味
 第4章 セルフヘルプ−グループと専門職による支援の検討
  1. 概念整理と検討の視点・方法・範囲
  2. 組織形態と活動内容の変遷モデル
  3. 専門職の援助姿勢による影響
  4. 精神症状とつき合うことの意味
  5. 当事者と医療者の対等な関係性の模索
    日本における施策体系とサービスシステム
 終章 改めて専門職の支援における課題とは
 私的応援席からのメッセージ
  個人の回復とセルフヘルプ−グループ   岩田 泰夫
  半澤節子というセルフヘルプな人     野田 文隆
  セルフヘルプ−グループと保健活動    平野かよ子
  セルフヘルプ−グループと研究者の原点  田中 英樹


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