アトリエなす花
(精神障害者小規模作業所)
<平成22年(2010年)度事業計画>
今年度は,@ 計画的な製作と新たな販路の開拓,A 愛着の持てる製品づくり,B 事業移行後の目標の検討,の3点を重点課題として取り組む.
昨年度,製作数と販売数のデータを集計した.それを基に,季節やイベント,販売先によって変わる売れ筋を見極め,計画的に製作し,在庫管理を行う.また,新たな販路として,インターネット等を活用した通信販売や注文販売について検討し,実施していく.
製作については,「愛着を持てる製品づくり」をキャッチフレーズに,お客様に愛用し続けてもらえる高品質な製品づくりに取り組む.1人1人の得意を活かしながら,多種類の製品を製作するとともに,お客様の声を聴き,新製品の開発にも取り組んでいく.
事業移行については,就労継続支援B型へ移行後の共通の目標について,ドリームカンパニーとの合同ミーティング及び運営委員会において検討し,それに基づいて事業の統合に向けた準備を進めていく.
<平成21年(2009年)度事業報告>
今年度のアトリエなす花は,@ 販路の拡大と在庫管理の徹底,A 製作技術の更なる向上,B 事業移行計画の具体化の3点の重点課題に取り組んだ.
1)販路の拡大と在庫管理の徹底を目指して
今年度もイベントに積極的に出店し,販路の拡大に努めた.並行して3種類の新製品を開発することができ,それぞれに売れ行きも上々である.また,在庫管理を徹底し,どの製品がどれだけ売れているかを,製作に携わる全員で共有できるよう,ここ数年途切れていた製作数と販売数のデータ化に取り組んでいる.来年度は今年度のデータを活かし,売れる製品の種類と,イベントが多く売上が多い時期を見極めながら計画的な在庫確保につなげていきたい.
また,一昨年度より建物内の階段壁面を活用し,ドリームカンパニーと協力して「ギャラリーすてあーず」を運営しているが,昨年度より活用していただいている2組の作品と合わせて,1月から新たな作品の販売が始まり,作品数が増えたことで,以前よりもお客様の目を引くようになった.アトリエなす花の製品は在庫が十分でなく,年間を通してすてあーずで販売することができなかったが,来年度は計画的な在庫確保により,ギャラリーでも常時販売し,お客様の要望を製品に活かしたい.並行して,すてあーずをより有効に活用するべく,宣伝にも力を入れ,更に展示作品を増やしていきたい.
2)製作技術の更なる向上
昨年度まで目標としていた「高品質な作品づくり」に向けた努力の成果により,今年度はイベントの景品等に使うための大量発注が続き,大変忙しい1年となった.更に,大量発注への対応を通してチームワークが良くなり,みなで同じ作品に取り組むことで,互いの作品の良さを認め合う機会にもなった.
一方で,作業所を利用することを外へ出るきっかけにしたいと,まずは短時間で働くことを希望する人が増えている.技術の習得と製作に時間がかかるため,生産力の向上は課題となるが,1人1人に合った働き方を保障することを大切にしてきた.
また,今年度は引き続き品質の高い製品を創り出すべく「製作技術の更なる向上」を目標にしたものの,明確でわかりやすい目標とはなっておらず,下半期にはみなで共有できるキャッチフレーズを検討した.
3)事業移行計画の具体化
昨年度から引き続き,ドリームカンパニーと合同でのミーティングを継続し,作業所を取り巻く情勢の共有や,花見や忘年会等のレクリエーションを企画してきた.また,イベントになす花が出店する際には,販売の得意なドリームカンパニーのメンバーも参加し,お互いに協力して事業に取り組んだ.一方では,裂き織りの商品化について,下半期を目処にドリームカンパニーと協力し,具体的な取り組みを開始する予定であったが,大量発注への対応等に追われ,充分な取り組みができなかった.
また,事業移行期限が迫る中,年度後半にはこれまでのなす花の活動を振り返り,今後の事業展開を議論した.検討を重ねた結果,今後は「作品」ではなく,お客様が買いたいと思う「製品」を作っていることを意識化することを共有した.また,「値段に見合う製品を,責任を持って作っている」,「誰もが欲しいと思う製品を作りたい」,「お客様に,なす花の製品を長く使い続けてほしい」といった,製作の際にそれぞれが目標としていることを出し合い,「愛着を持てる製品づくり」をなす花の新たなキャッチフレーズに据えることとした.なす花の製品であることをアピールするため,ラッピングや製造元のネーム入りタグの作成などの工夫も凝らすべく検討を始めており,来年度早々に実現したい.
(渡辺 里子) |