リサイクルショップ ドリームカンパニー (精神障害者小規模作業所)


<平成22年(2010年)度事業計画>

 今年度は,@ 地域のサロンとしての機能を持った店づくり,A 裂き織の作業の定着と商品化,B 事業移行後の目標の検討,の3点を重点課題として取り組む.
  昨年度までは,リサイクルを通した社会貢献を活動目標にしてきたが,今後はリサイクル活動を継続しつつ,「地域貢献」を意識し,地域とお客様の懸け橋となる機能を持たせ,「地域のサロン」としての店づくりを進めていく.
  裂き織りの商品化については,アトリエなす花の協力を得ながら取り組む.昨年度,研修で裂き織の作品展に出向き,裂き織製品のイメージ作りを行った.そのイメージを商品化し,販売につなげる.
  事業移行については,就労継続支援B型へ移行後の共通の目標について,アトリエなす花との合同ミーティング及び運営委員会において検討し,それに基づいて事業の統合に向けた準備を進めていく.


<平成21年(2009年)度事業報告>

 ドリームカンパニーでは,@ 事業収入の向上,A 裂き織りの製品化,B 事業移行計画の具体化の3点を重点課題として取り組んできた.

1)事業収入の向上を目指して
  今年度も季節ごとのセールや母の日,クリスマスにちなんだ企画を行い,期間中は通常の倍近くのお客様が来店してくださる盛況ぶりであった.また,「友だちから聞いて」と寄付を持ち込んでくださる新しいお客様も増えている.商品の回転率を上げることを意識した売り場づくりと,売れにくい商品を安価に提供するコーナーが定着したことで,店舗での売上は昨年度と同程度を維持することができた.しかし,店舗の規模や営業日数等を鑑みると,現状の売上が頭打ちであるとも思われ,客層を一層意識した店づくりの工夫等を検討する必要がある.
  一方で,お客様から多様な要望を受けるレジでの接客において,「レシートのない返品をお願いされた時に,どのように対応すればいいか」,「明らかにシミのついた衣類を寄付として持ち込まれた時,どのようにお断りすればいいか」という悩みを,メンバーが個々に持っていることが週1回の定例ミーティングで共有された.それを踏まえ,11月に拡大ミーティングとして,ロールプレイを交えたレジ接客の研修と対応例マニュアルの作成を行った.接客時のルールを改めて確認することができ,「基本がわかったので,次からは自信を持って対応できる」との声が挙がっている.接客の質の向上を目指し,判断に迷う場面での対応を共有する場として,来年度以降も同様の研修を定期的に行いたい.

2)裂き織りの商品化
  裂き織りの商品化については,下半期を目処に,アトリエなす花の布製品づくりに携わる人たちと協力しながら,試作品づくりなど具体的な取り組みを開始する予定であったが,なす花の事業が忙しく,充分な取り組みには至らなかった.しかし,2月に合同で裂き織りの展覧会の見学に出かけ,どのように織れば商品化しやすいか,縫製をどのようにしたら使いやすく,裂き織りが映えるかといった,具体的なイメージを共有することができた.それらを踏まえ,来年度は商品化に向けて,なす花と合同で重点的に取り組んでいく.また,裂き織りに携わるメンバーについては,充分な人数が定着していないため,織る作業の担い手の確保にも並行して取り組みたい.

3)事業移行に向けたコンセプトづくり
  昨年度から引き続き,アトリエなす花と合同で行う月1回のミーティングを継続し,作業所を取り巻く情勢の共有や,花見や忘年会等のレクリエーションの企画などを行った.お互いの事業への理解を深めるとともに,事業移行の期限が迫る中,どのようなことを大切に店を運営してきたか,今一度自分たちの活動を振り返った.
  ドリームカンパニーでは近年,リサイクルを通して環境問題に取り組み,社会に貢献することを目標としてきたが,今年度の後半は地域の一店舗としてどのように機能していくかの検討を行った.2月には他のリサイクルショップの見学を行い,商品を集めるシステムや値段設定などを参考に,ドリームカンパニーとの違いや共通点を出し合い,どのような店を目指すのかの話し合いを重ねている.
  ドリームカンパニーに来るお客様は,自宅のタンスや押入れにある物を提供してくださるだけではなく,親しみやすい雰囲気の中で,おしゃべりや買い物を楽しんでいる.そういった,他のリサイクルショップとは異なる特徴を大切にできるよう,「地域のサロン」になることをコンセプトに,来年度は店づくりを見直していきたいと考えている.今後も店舗見学などの研修も重ねながら,目指す店舗のイメージを具体化していきたい.
(渡辺 里子)