リサイクルショップ ドリームカンパニー (精神障害者小規模作業所)
<平成20年(2008年)度事業計画>
今年度の事業課題は,@ 事業収入の向上,A 仕事の幅を広げるための環境整備,B 事業移行先の確定,の3点である.
事業収入については,ブランド物の差別化など価格の底上げや陳列の工夫などの取り組みが功を奏し,近年好調に推移している.しかしながら,寄贈品の少ない時期の仕事の確保と売上の底上げについては課題を残しており,毎週のミーティングの場を活用して対策を議論していきたい.また,新規利用の問い合わせが増えているものの,従来どおりの仕事だけでは受け入れが難しくなってきている.新たな「働きたい」思いに応えられるよう,仕事のバリエーションと量の両面を確保できるような新たな仕事の開拓についても検討していく.
障害者自立支援法にもとづく事業への移行に関して,ドリームカンパニーのこれまでの取り組みを最大限生かせる事業体系を,アトリエなす花との合同ミーティングで検討し,早急に準備を進めたい.
<平成19年(2007年)度事業報告>
今年度もリサイクルを通した「社会貢献」を活動の柱に据え,安心して働く場としての活動を継続するとともに,ここ数年好調な事業収益の更なる向上に努めた.
1)売上の向上を目指して
昨年度7月の移転で通りに面した窓が大きく目立つ立地になったこと,乗用車やバイク等で来店しやすくなったこと,適正価格の再検討で安すぎた雑貨等の価格設定を見直したこと等により,売上は確実に上がった.
今年度は更なる売上の向上を目指し,過去3年のデータに基づいて月毎の売上目標を明確に設定した.目標に到達してもしなくても,ミーティングを活用してその要因を分析し,反省を生かして売り場づくりに取り組んだ.また,昨年度末の大手リサイクルショップの見学を活かし,有名ブランドの商品については新しく値札を作り,差別化して価格を高めに設定するなど,細かな見直しを図った.
それらの取り組みの甲斐もあり,今年度の売上は過去最高の昨年度を更に上回る勢いである.メンバーへも夏季・冬季・期末と3度の賞与を支給することができた.お客様にも,常連客同士が店で待ち合わせたり,寄付を持ち込まれたついでに品物をご購入いただいたり,上手に活用していただいている.今年度の売上が好調な要因は,これまで以上に多くのお客様から商品の寄付をいただいたこと,それによって売り場の新鮮さが保たれたことが大きい.メンバーの仕事に対するやりがいを保障しつつ,お客様にもご愛顧いただける良い循環を保つことができた1年であった.
また,数年来の課題であった裂き織りの製品化についても,アトリエなす花と協力して試作品を作るなどしながら,少しずつ具体化している.年度末にはこれまでより簡単に取り扱える織り機を導入した.ボランティアの協力も得ながら,来年度はよりスピードアップして制作に取り組み,事業収入につなげていきたいと考えている.
2)多様な「働きたい」思いに応える
今年度は例年になく多くの新規メンバー6名が仲間入りした.うち3名はこれまでになく若い20歳代のメンバーで,新しい感性の意見が出され,ベテランのメンバーにとっても良い刺激になっているようだ.
自立支援法の施行にともない,多くの利用者を受け入れていく必要性が出てきた一方で,より多様な「働きたい」思いにも出会っている.それぞれの願いに応え得る,その人の得意を生かせる柔軟な仕事づくりと仕事量の確保が,今後一層求められる.
3)アトリエなす花との統合に向けて
ドリームカンパニーでは,昨年度より同じ建物に同居して活動してきたアトリエなす花と統合し,就労継続支援B型への移行を目指してきた.しかし移行に向けた議論にあたっては,定率1割という利用料が大きな課題となっていた.そんな中,2007年12月に,事実上精神障害者小規模作業所の移行先として設定されている,地域活動支援センターV型の要綱がさいたま市から示されたことにより,利用料が発生しない地域活動支援センターへの移行も視野に入れ,検討し直すことにしている.事業収入の安定性は確立されつつあるものの,将来的な事業体系については未だ流動的な状況が続いている.
一方で,忘年会や新年会をアトリエなす花とともに行ない,また9月からは両作業所の合同ミーティングを月1回のペースで重ねてきた.お互いにどのような意見を持っているのか知り合うことができる,良い交流の機会になっている.
(渡辺 里子)
|