あゆみ舎
(精神障害者小規模作業所)
<平成22年(2010年)度事業計画>
今年度は,昨年5月よりスタートしたメール便配達と内職事業を2つの柱とし,事業の安定と拡大を目指していく.事業を安定的に進めるために,@ 働くメンバーの増員を積極的に行い,A より多くの業務をこなし,B 事業収入の向上を目標とする.特にメール便配達については少人数での事業運営となっているため,欠勤による業務の負担が集中しないよう態勢を整えていく.事業収入の向上は,作業単価の高い内職を継続して請けおい,さらに拡大することによって達成していく.
事業移行に関しては,昨年度より引き続きYou遊,ルポーズ,あゆみ舎の3作業所による「大宮地区合同ミーティング」を中心に検討し,2年後の移行に向け,具体的な方針を打ち出していく.
<平成21年(2009年)度事業報告>
今年度は不景気の影響で,内職作業の受注がなく,この状況をどう乗り切るかというところからスタートした1年となった.
1)事業の見直し
内職中心であった事業を見直すということは,あゆみ舎にとって大きな転換ではあったが,仕事のない状況が続くことはさらに深刻であり,そこに皆危機感をもっていたため,屋外を中心とした新たな作業へのチャレンジは,比較的スムーズに行うことができた.
(1)クロネコヤマトのメール便配達
You遊,ルポーズと協力し3つの作業所で合同の取り組みとして5月から配達を開始した.1か月前から地図を片手に配布エリアを数人で自転車で回ったり,端末の練習をしたり,事前の準備を行った.配達初日は30冊から始めたが,翌日は60冊に増え,2か月を終えるころには100冊程度にまで配達件数が伸びた.猛暑や台風,雪など天候による厳しさの他,馴れないために素早くできなかったことで配達先の人に怒られる場面もあった.単純にポストに投函するだけの仕事ではなく,配達先の方々と顔を合わせる機会があり,内職作業とはまったく異なる業務で,メンバーも休むことなく,責任感と体力で困難を乗り越えてきた.現在はエリアを3分割し,それぞれを1人で配達している.メンバーからは,「配達ご苦労さまと言われると,自分が働いていることを地域の人に認められていると感じられて嬉しい」「自負心がもてる」などの感想が聞かれ,メール便配達がメンバーの自信につながっている.
(2)植栽管理
やどかり情報館内の除草作業,枝切り,花の植え替えなどの作業を夏場は月2回,冬場は1回のペースで,職員とメンバー2〜3名で交代制で行った.馴れない除草作業,花植えなどに戸惑いながら,屋外での作業に汗を流した.「少しきつかったができた」「気分転換になった」などの声が聞かれた.
2)内職作業
内職作業は,座ってできる簡単な作業なので,希望者が多く,続ける必要がある.しかし受注量の減少により仕事量の確保が厳しく,打ち切りになった作業もいくつかあった.しかし,メール便配達の仕事を組み合わせることで,仕事の調整ができ,仕事がなくなってしまうことは避けられた.
今年度,あゆみ舎で働き始めた人から,「内職作業は自分でもやれそう.手の届く作業だと思った」という声を聞くと,はじめの一歩として大事にしていかなくてはならない作業であると感じる.
(1)新たな仕事との出会い
今年度ろう者新聞の発送作業を引き受けることとなった.また,見沼区にある医療機器会社の仕事を直に引き受ける機会に恵まれた.しかし,仕事量としては不十分で安定した作業にはならず,さらに12月に中心的な作業であった車部品が製造中止となってしまった.「また仕事を探すしかないね」「みなで乗り切ろう」とミーティングで話し合った直後,やどかりの里理事の松井勝巳氏の紹介により,新たな仕事の導入が決まった.この仕事により,安定的な仕事の確保ができた.これらの作業を中心に,今後も活動をしていきたい.
3)移行に関して
今年度初めよりYou遊,ルポーズ,あゆみ舎の3作業所で大宮地区合同ミーティングを開催し,事業移行について話し合いを進めてきた.次年度も合同ミーティングを開催する予定だが,あゆみ舎におけるミーティングでの話し合いを大切にしながら,それぞれが協力し,よりよい方向を導き出していきたい.
(川口 美砂子) |