あゆみ舎
(精神障害者小規模作業所)
<平成20年(2008年)度事業計画>
(1)軽作業部門
仕事の安定供給が長年の課題であったが,昨年度はその課題を達成することができた.毎回仕事が変化するため,メンバー間で段取りを組むことにまだ取り組んではいないが,類似の仕事ではあるので,今後はミーティングなどでの話し合いを基本に,より主体的に仕事に取り組める環境をつくり上げる努力をしていく.
(2)ランチ部門
軽作業部門のメンバーへのランチ提供を今年度も継続していく.ランチ担当メンバーも増えてきているため,個々のスキルアップへの支援態勢を充実させ,曜日をこえてランチ部門としてのまとまりが意識できるように話し合いの場を設定していく.
(3)レクリエーション活動
昨年度同様,メンバー間の交流,仕事の息抜きの場としのレク活動を実施する.
<平成19年(2007年)度事業報告>
今年度,新たな利用者を7名迎え,登録者数が28名となった.2週に一度2時間半という利用から週5日の利用という多様な利用者がいる.1日の平均利用者数が,徐々に増え,現在は8〜9名となっている.その一方,登録のみで来所できなくなっている利用者もおり,そのフォローが課題である.
1)作業活動
昨年度より導入したバリ取り作業により,仕事が切れることがなくなった.そのため,今年度は20%時給をアップしスタートした.
また10月より新たな業者との取引が始まり,仕事がますますコンスタントに回るようになった.しかし,作業単価が安いため,工賃を維持することの厳しさに直面している.単価の高い作業を優先的に入れたり,イベントへも積極的に参加した.県の母子愛育会からのマタニティーキーホルダー入れは単価が高く,作業も簡単.何より妊婦さんがそれをつけることにより,周りの人が,その妊婦さんの健康に配慮できるようにという趣旨であるため,社会貢献をしているような充実感も得ることができた.ただ,不定期な作業のため,予定の組みづらさがあった.また,単発ではあるが,障害者総合支援センターの紹介により,春日部の桐箪笥業者から,お正月に神社で販売する携帯ストラップづくりを引き受けた.桐と和布の美しいストラップは,華やかだった.その作業を中心的にしていたメンバーからは,「こういうものに触れていると心が落ち着く」という言葉があった.小さな桐の一片ではあるが,伝統的なものに触れることの効用を感じた一言だった.
2)ランチづくり
昨年同様,週5日のランチづくりに取り組んだ.週1日は職員の作るランチではあるが,その他の4日はメンバーによるランチづくりである.ランチづくりに従事するメンバーも2人から3人に増えている.新たに担当に加わったメンバーは「今まで料理を作ったことがなかったが,料理づくりをすることで,自立した生活ができるようになりたい」と話している.メンバーが増えたことで,今後は曜日を超えて,ランチづくりに携わるメンバーの横の繋がりも大事にし,情報交換や質の向上という意味でもミーティングなどの場を確保していきたい.
3) レクリエーション活動
お花見,一泊旅行,他作業所への見学と交流などの行事に今年度も取り組んだ.仕事だけではなく,たまには息抜きであったり,メンバー同士の交流の場という意味では大事な活動の1つである.これら外出のレクリエーションに加え,新たな試みとして,月1回料理教室などを行った.「たこ焼きづくりが楽しかった.思い出深かった」などの意見も出たが,「もうそろそろ終了でもよい」という意見もあり,来年度,料理教室をどうするかは,今後検討する予定である.
4) 今後の事業移行について
自立支援法の新事業体系への移行が迫ってきている.地域活動支援センターV型への移行は1日の利用者数が10名以上という水準を要求されている.どこにも通うことなく日々を過ごされている人たちの利用先として現作業所が機能していくことは大事な役割である.しかし,人数だけに捉われず,支援の質をどう担保していくかもまた大事な課題である.何を土台に据えて活動していくかが問われ,それをどう乗り越えていくかの正念場である.(川口美砂子)
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