あゆみ舎 (就労継続支援B型事業)


<平成23年(2011年)度事業計画>

  今年度の課題は,@ 事業収入の向上,A スムーズな事業移行である.
  事業収入に関しては,昨年度,企業との安定した契約をすることができ,収益が上がっているが,利用するメンバーも増えており,工賃アップを図るためには,今後もそのような企業を増やすことが必要になってきている.積極的な企業開拓に取り組む年とする.また,現在クロネコヤマトのメール便配達に取り組んでいるが,それに加えて,ヤマトの宅急便取扱店を始める予定である.大通りに面した立地をいかし,地域との繋がりも意識した活動を展開したい.
  障害者自立支援法にもとづく事業への移行は,7月に就労継続支援B型事業を予定し,準備を始めている.メンバーが混乱することのないよう,ミーティングでの話し合いを大事にしながら,スムーズな事業移行を進めていく.


<平成22年(2010年)度事業報告>

 今年度は,長年作業所として利用していた場所から移転し,作業しやすい環境を整え,より多くの人の働きたいニーズを受け入れる態勢をつくった.

1)軽作業

 やどかりの里理事の紹介で,今年度から医療現場で使用する検尿キットの作業を導入した.
  作業は,試験管とカップを袋に入れて箱詰めするという内容で,それを4行程に分けて作業をしているため,1つ1つが簡単であり,誰もができる作業となっていることと,従来の作業と比べると作業単価が高く,時給アップに繋がっているため,今では中心的な作業に位置づいている.このキットは,健康診断時に使用される検査用のものであり,そこに携わることで,健康管理に対しての役割を担うという社会的意義にもつながる.
  新たに利用し始めたメンバーの中には,退院に向けた準備のために入院中から利用する人や,近隣のグループホームから来ている人もいる.長い間仕事をすることから離れていた人が多いため,社会参加への第一歩となっている.取り組みやすい作業を通して,働く場への参加の実現に結びついている.
  その他の作業では,会報の発送業務を引き受けており,機関紙やどかり,ろう者新聞に加えて,今年度は,さいたま市の当事者団体ウィーズの会報が加わった.
  しかし,昨年より仕事の量が減っている企業もあり,メンバーが増えている現状に対応するためには、さらなる仕事の確保が今後の課題である.

2)メール便配達

 配達業務を始めて,2年になる.皆で取り組む作業として始めたものの,猛暑,台風,雪などの悪天候でも配達をするという厳しい仕事であるため,開始当初からみると関わるメンバーは減ってきている.現在は,6名の固定したメンバーが配達業務に携わっているが,かなりスキルアップをしており,職員が同行しての配達から,今では曜日や担当エリアを分担して1人で配達している.端末機の扱いや配達終了後の事務処理,また自分の担当エリアに関しては,地図を見なくても配達できるようになっている.メンバーからは,「一般のメイト(配達員)の方と変わらぬ作業をしているというところに自信がもて,仕事をしている手応えを感じるので今後も続けていきたい」という感想が聞かれている.
  また,ヤマト運輸で,年に1〜2回メイト連絡会が開かれるのだが,そこでもメンバーが積極的に発言をするなどの場面があり,自信をもって仕事に臨んでいることが感じられる.
  今後は,メール便配達だけでなく,取扱店としての仕事も引き受けることになっており,地域の中に根を下ろした活動を展開していきたい.

3)事業移行に関して

 大宮地区合同ミーティングを立ち上げ,2年間,ルポーズ,You遊,あゆみ舎を合併する方向で事業移行の可能性を話し合ってきたが,作業所の特性や,移行条件等などを考慮し,あゆみ舎単独での就労継続支援B型事業への移行を決定することとなった.
  昨年12月の移転は,利用人数が増えて作業室が手狭になったこともあったが,事業移行のためにも,広い場所の確保が必要な要件であった.
  来年度は,通所するメンバーに混乱のないように,移行に向けて準備していきたい.

4)今後について

 利用希望者が,今後さらに増えていくことが予想されるため,新たな仕事の開拓,開発に取り組む必要性がある.作業ミーティングでは,それについて話し合いを始めているが,なるべく早い段階で具体的なものを形づくり始動したいと考えている.