食事サービスセンター まごころ(小規模通所授産施設)


<平成22年(2010年)度事業計画>

 昨年度,事業内容の変更を行った.今年度は,両事業の拡充と安定に努める.数年後に,最低賃金(現在埼玉県では時給735円)が保障できる事業所を目指し,協議や工夫を重ねる.また,仕事の幅が広がったので,多様な働きたい人を受け入れていく.視野を広く持ち,地域の協力者の力を得て進めていく.
(1)弁当事業の充実
  1日80食の製造販売を目標にする.近隣への営業活動,生産力のアップ(1人1人のスキルアップとその力をより事業運営に活かす仕組みづくり,備品整備),経営力をつけるための学習に取り組む.また,新たな商品の検討を開始する.
(2)まんじゅう事業
  1か月1500個の製造販売を目標にする.技術の向上に努め,安定した品質と製造力のアップを目指す.製造したものを確実に販売するための販路を開拓する.年間を通じ,お客様に気軽に立ち寄っていただけるような店になるよう,新商品を開発する.


<平成21年(2009年)度事業報告>

 今年度やどかりの里40周年と同時に,まごころも新しいスタートを切った.障害者自立支援法への対応と,働く場を広げる課題を意識し,事業内容の一新を図った.

1)まんじゅう事業の立ち上げ
まんじゅうの製造と店舗販売を開始した.新事業の導入により,メンバーの働き方と事業規模が拡大した.現在3人のメンバーがこの仕事に従事している.今後担当したいと希望している人も多い.いずれはメンバー中心で製造を担っていくことを期待している.
まごころブランドのまんじゅうは,大変好評で,開店1か月で,1,000個を売り上げた.正月には,「駅からハイキング」というJRのイベントがあり,蒸かしたてまんじゅうを販売した.店の前がまんじゅうを食べるお客様で一杯になるほど,子ども大人も集まった.

2)弁当事業の拡充
昼食の製造販売をまごころの主軸事業と位置づけた.私たちの作る弁当を地域の人に活用してほしいと,開所日を月〜金曜日に変更,午前により多くの人手を確保,電話受付・配達等の仕事をメンバーと分担,チラシ配布の営業活動等を行った.また,これに伴い6月で夕食宅配の弁当製造を終了した.
製造販売数も増えてきた.特にお客様同士の紹介がありがたい.「そこの薬局で野菜が多くていいよと紹介された」と来店する人もいる.生産力を上げていくのは困難もあるが,70食を製造販売できるようになった.
あるメンバーは,「暇よりは,忙しいほうがいい.まごころの収入にもなるし,自分のスキルアップにもなる」と話してくれた.

3)改装工事
11月,1か月をかけて,上記の事業内容変更に伴い,施設建物の拡張・整備を行った.まんじゅう事業専用の厨房と,100食の製造を意識した弁当厨房への拡大,店舗や倉庫,トイレも整備した.
資金については,埼玉県共同募金会と法人の活動準備基金より援助を受けた.まごころとしては,自己資金を少しでも生み出すべく,イベントでのまんじゅう販売に励んだ.

4)新装開店
12月12日には,お披露目会を開き,80名の方々が出席してくださった.法人内部だけでなく一般のお客様も集まってくださり,地域の店としての第一歩を踏み出した.あるメンバーは「新しくできた厨房でみんなで頑張っていきたいと思います」と一言寄せた.
12月15日大安,株式会社カナザワ(お肉屋さん)より頂戴した新装開店祝いの花環を掲げ,めでたく新装開店.
和を意識した店舗は,11〜16時営業.開店と同時に日替わり弁当の販売,14〜15時には蒸かしたてまんじゅうを販売.綺麗になった店舗では,毎日のように新しいお客様との出会いがあり,1人1人の意識が高まった.お客様が入店すると,「いらっしゃいませ!」の声が元気よく聞かれるようになった.

5)働く場として
改装工事など出費の多い中,賞与は2.5か月分支給できた.新規利用者は1名.新装開店後,特に利用希望者が増えている.
まごころの工賃は,現在時給400円.(賞与は別)「もう少し時給が上がったら」というメンバーの希望を受け,工賃アップをはかっていく.まごころでの仕事は「労働である」と考え,最低賃金(埼玉県では時給735円)が保障できる事業所を目指していく.

6)次年度に向けて
必要に応じ備品整備も行い,弁当・まんじゅう両事業の拡充と安定に努める.地の利を活かし,地元の祭り等への参加を通じて,より多くのビジネスチャンスをつかむことで地域に密着した店を目指す.
地域の方々に役立つ店であると同時に,健康で安心して働ける職場としてのバランスをとりながら,前進していきたい.(檜山うつぎ)